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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

建築探訪 谷口吉生 金沢市立玉川図書館 Column201

2018-05-28

建築探訪|谷口吉生

金沢市立玉川図書館

設計:谷口吉郎・谷口吉生

 竣工:1978年

先日金沢でのAPWフォーラムで『加賀100万石』の金沢に行きました。

天気予報で金沢の天気をチェック。金沢の気温20℃もうそろそろ『暑い日』もチラホラの24℃の枚方で、ちょっと判断が甘くなってました。

気温よりも、風が強く、さらに体感温度は低く、楽しみにしていた、谷口建築探訪をひるむ寒さ。

荷物を減らそうと、ウィンドブレーカーを持ってこなかった自分を恨めしく思いながら、やはり、行こうと出かけました。

金沢は、『まちのり』というレンタルサイクルがあります。

最近は、どこの町でも一般的になってきましたが、これは便利。

 

歩くには、ちょっと遠い。バスやタクシーでは風情がない。

まち探索に自転車は最適です。坂を感じながら、川の音を聞きながら、

一気に気分も金沢に染まっていきます。

 

気持ちよくなって、目的の玉川図書館よりも先に、建築中の

『谷口吉郎・吉生先生の建築記念館』(仮名)が気になって訪問。

現在は、基礎工程で全容は不明でしたが、一部型枠が、外された擁壁は見事に割付られ、

完璧なセパ割でした。

ほぉーと感心しながら、金沢旧市街へ。

水路の脇を自転車でどんどん進んでいると、本当に気持ちよく、寒さをしばし忘れます。

 

本題の玉川図書館にようやく向かうも、痛恨のミス。

閉館10分前。

 

谷口吉生建築といえば、

私の地元  香川県の 猪熊弦一郎美術館

初めて見た 愛知県の 豊田市美術館

まだ行けていない 山形県 土門拳記念館

と名作だらけですが、

なんといっても、魅力は、『建築全体に漂う気品と浮遊感』

ではないかと思います。

 

重いはずの金属のひさしが、細い柱で支えることで、折り紙の様に軽く見えたり、壁と屋根のくっついているのに浮いた様に見える隙間は、素材が、浮いている様に見えたり、

専門的に見ても、なぜ、そんなに薄くできるのか?

なぜ、そんなに細い柱で支えられるのかわからないほど、繊細です。

それでいて、重さを感じさせる素材(石やコンクリート)は重くどっしり見せている。

緻密に繊細に設計されています。

 

理解の為にトレースをして見ても、全く真似られない完成度です。

さて、玉川図書館は、1978年に完成した、

谷口吉郎・谷口吉生 親子の最初で最後の親子共作と言われています。

 

同じ敷地内の新旧建物『れんが造りの旧専売公社』の隣に建築されています。

図書館の外壁は、コールテン鋼というあか錆が表面を覆い覆うことで、それ以上の錆を止めて落ち着く。という特殊な鋼が使われています。

 

閉館直前だったこともあり、館内はあまり見れませんでしたが、外部中心に見たことがかえって良かったかもしれません。

建物の中心部に中庭があり、

中庭から見える外壁は、れんが。外部から見る外壁はコールテン鋼

これは、中庭から見えるれんが造り旧専売公社建物との一体感を演出し、外部からは、図書館のコールテン鋼と旧建物のレンガで新旧を対比したのではないかと思いました。

 

そして、コールテン鋼も錆が全体を覆う錆色。

レンガと同じく、経年で風合いが増す素材。色合いも近く、さらに遠い未来では、色も同化して、風化して、一つになっていく。

谷口先生はそう考えられたのではないかと思いました。

見れば見るほど、考えつくされていて、ため息が出ます。

完璧に納められた、壁と、ガラスの収まりや、素材の扱い方

素晴らしく隙がなく、しかし威圧感のない素晴らしい建築を体感できたことは、寒さを超えて、素晴らしい時間でした。

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