住まい手の想いに寄り添い
納得いく予算で
浮かび上がるカタチを磨き上げる


住まいづくりはもっと自由に、もっと楽しみながら出来ると私たちは考えています。快適でたのしみのある住まい作りのお手伝い。これが私たち Eee worksの仕事です。

一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

健康な暮らしと住環境

2019-01-08

デザインより、間取りより、先に『熱』やっぱり大事 Column231

デザインより、間取りより、先に『熱』がやっぱり大事

住まいを持とうと考え始めた時、

何から始めますか?

 

住宅雑誌を買いますか?

住宅展示場に行ってみますか?

感じの良かった友人の家を建てた設計事務所、

工務店さんを紹介してもらいますか?

けど、見れば見るほどわからない。。

人にいろんな考え方がある様に、

住まいの創り方もたくさん方法があります。

 

前回は、昨年8月column211に『住まいは建てる?買う?』

の続編です。

column211はこちら☝︎

 

今回のテーマは

『木造住宅は寒い マンションは暖かい は間違い。』

寒さが本格化してきた今 まずは、知って頂きたい事です。

 

今回は、その1

『断熱材・熱の話。

 

年末年始をご実家で過ごされた皆さん。ご実家はいかがでしたか?

家族水入らずの楽しい時間だったと思います。

しかし・・・ こんな話もありませんでしたか??

少し前の、私自身の体験と近い方いらっしゃいませんか。

私の実家は、数年前に建て替えたので、現在は違いますが、少し前の状況です。

以前の実家は昭和48年に新築された

無断熱・土壁+アルミサッシ・一枚ガラスの住まいでした。

今残っていれば、築46年。

 

ここで出てきた『無断熱』これが、テーマです。

この『無断熱』とは壁や天井に断熱材が入っていない事。

は、土壁その外に外壁の仕上げ材。

※土壁は断熱材とみなしていません。

 

は合板の下は外。基礎の立ち上がり部分に換気口があって、そこから外気が出入りしています。

『床下が良く乾燥するから、これがいいんだ!』と聞かされていました。

確かにその点に関しては、間違っていませんが、問題は、室内の床の合板の下に断熱材がない事です。

 

 

天井。ここも同じく、屋根裏には断熱材はなく、天井板の上にも何もありません。

 

この状態を『無断熱』と言います。

 

この『無断熱』、何が問題か?

『熱が保温できない』という事です。

 

住まいの断熱材というと身近に見ることが少ないと思いますので、身近な例に置き換えます。

 

3つの容器に熱湯を注ぎます。

長時間温度を保温できるのは、どれでしょうか?

1、保温効果のある蓋のない水筒

2、保温効果のある蓋つき水筒

3、Hot専用のペットボトル

この製品は保温効果低いんだよー!は

知っていたとしてもちょっと置いておいてください。W

 

2ですね。

 

では理由はいかがですか?

1、は蓋がないから。ですね。

 


3、はペットボトルは薄いから。

ですね。

 

ペットボトルに熱湯を入れて素手でもてますか?無理ですよね。

しかし手袋を履いたらどうでしょうか?

 

今の時期、寒い屋外でいただく缶コーヒーは嬉しいもんです。けど、素手で持つとどうなりますか?

 

『あっつーーー』

 

手袋や軍手を履いた上からだと、いかがでしょう。ちょうど良くなりませんか。

缶コーヒーを服の上から、コロコロしてカイロがわりにしてみたり。

 

これは、いい感じに見えて、単純に容器から熱が逃げてるんですね。保温効果のある水筒だとこうはなりませんよね。

ほのかに中身が熱いことがわかる程度。

 

1、の蓋のない水筒は、蓋のない部分から、どんどん熱が逃げていきます。

飲もうと思ったスタバのコーヒーが熱すぎた時、蓋を開けて冷ましませんか?

蓋を取ると、コーヒーが直接外気に触れて、熱が飛んで行く。

これで冷める!けど、急いでいるときに限ってナカナカ冷めませんけど。。

 

 

これは、いずれも皆様普段の暮らしの中で、当たり前に出会う光景ですよね。

を身近に感じる事例です。

 

これを先ほどの『住まいが無断熱』に置き換えてみると住まいの『無断熱』がどういう状態か良く分かります。

 

天井、壁、床に断熱材が無いこと=素手で缶コーヒーを持つ

状態と同じです。

 

断熱材が無いことは、熱が直接外にダダ漏れする状態ですね。

断熱材を入れた状態は、保温効果のある水筒と同じ状態です。

 

そして、蓋。これも大事です。蓋がなければ、どんどん冷めていきます。

 

このように、熱を閉じ込めておくには、断熱材で熱を通さないようにして、

キチッと蓋をして熱が外気に触れないようにしなくてはならないんです。

 

これが、住まいで言い換えると、断熱であり、気密です。

断熱は保温材。

気密は蓋です。

断熱材の厚みで保温時間が変わり、蓋である『窓』の性能の差が、

熱を漏らさない。ということにつながる。

 

これが、暖かい住まいを作る第一歩です。

 

住まいの場合は、これを我々実務者がキチッと理解して、断熱と気密をしっかり確保して

快適な住まいを作る。

 

先日の基準の話や、数値の話。耳馴染みのない難しい話は一旦おいといて、単純な理論です。

この話がわからない実務者は要注意です。

 

私は、デザインと間取りを重視している設計者ですが、

間取りより、デザインより、先にまずはこれが、基本だなと思います。

ペットボトルは、いくらデザインがかっこよくても熱いですもんね。

このコラムを読んだ人は、
こちらのコラムも読んでいます

無料相談会へのお申し込みは、お気軽に下記よりどうぞ!

お電話は月~土曜日AM9:00-PM8:00まで / メールは24時間いつでもどうぞ

  • お名前(必須)
  • ふりがな(必須)
  • メールアドレス(必須)
  • お電話番号(携帯可)

▲ページTOPへ