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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

2018-01-29

日本エコハウス大賞シンポジウムまとめ Column181

日本エコハウス大賞

シンポジウム まとめ

 

1月25日日本エコハウス大賞のシンポジウムに参加してきました。

第2回大賞受賞の三浦さんの講演に始まり、エコハウス大賞の審査舞台裏公開!審査委員リレートークに、懇親会。と非常に盛りだくさんの大会で、進行の『木藤編集長の40分押し』も納得の大盛会。

 

また、懇親会は設計業界のスター揃いで、ご挨拶と一言お話しさせていただく間に時間切れ。というなんとも贅沢な懇親会でした。

 

その中でも、私的まとめとして、共感した部分を中心にまとめてみます。

私は今回『小平の家』で松尾和也審査委員賞を頂きその評価のポイントの単純な興味と、今後さらに進化(深化)していくためのヒントを探りたいと思って臨みました。

 

私は、意匠設計者からスタートして、きっかけがあって『温熱設計』に深く取り組む様になった立場です。少し前まで意匠と温熱は相対するとまで言われた両者ですが、部屋の『寒い』『暑い』の理屈が定量的に正確に分かり始めると、その対比がいかに無意味なものか分かってきます。

 

ちょうど、そんなことを思い始めた頃に『小平の家』の設計をしていたので、特にその辺りのことに興味がありました。

 

審査委員リレートークの中で、前先生は、『暖かい空気は天井付近に溜まるので、熱の循環には天井はフラットな方が良い』と建築物理の観点から垂れ壁を解き、一方西方先生は、『垂れ壁は構造計算上は補助の耐力壁としていい仕事をする』と構造的観点から垂れ壁を解く。

まさに、垂れ壁の扱いが相対するここが『意匠』の出番で、相対するものを共存させるために機能を整理し、見え方も整える。これが、『意匠の仕事の一つ』だと私は思っています。

『小平の家』でもその辺は最も意識した部分です。

 

もう一つの意匠設計の大本題として、堀部先生は、

『建築は町との親和性が重要、決して単体だけで評価されるものではない』という建築と町の関係という観点で、今まで歴史の中で磨かれた外観は完成されたもので、『むしろこれは変更する必要はないのではないか。その中で、内部は今の暮らしにフィットする様に設計する』という話はハッとさせられると同時に腹落ちする話でした。

 

また、建物内部空間を構成する部位は『一石二鳥はもちろん三鳥、四鳥とその部位が、様々な役割を果たしていることが本当のエコハウス』ではないかと説かれました。

 

堀部先生の設計した空間はその写真を見ているだけで、家族の関係性がありありと見えてくる様に思います。

奥様の趣味、ご主人との日頃の距離感は適度に欲しい。しかしなんとなく気配は感じておきたい。そんな日常を『丁寧に整理し、無理に変革させず、空間に落とし込んでいく』そんな設計手法なんだろうなと思う空間がいつも素晴らしいなと思っています。

 

その堀部先生からの言葉は、『エコを追求すると昔から生き残った材料、工法がいかに優れていたかを再認識するに至る』でした。

もしかしたら、『CAD時代の今にできた建物よりも、手書き、手計算の時代に、創意と熱意をもって真摯に建築に向き合った時代の建物の方がそこから迫り来る圧倒的なパワーを感じる』という話と通ずるものがあるのではと理解しました。

 

この盛会の学びをこれからどう自分の中に落とし込んでいくか。

これがポイントになると思った有意義な会でした。

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