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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ

2018-10-27

縁側と高性能窓の関わりとは Column223

縁側と高断熱住宅を考える

秋から、冬にかけて心地よい状態を表現した言葉で

『陽だまり』

という言葉がありますが、これは日当たりが良く、暑くも寒くもなく、じっとしてると、眠くなってくるような心地よい感じ。ですよね。

 

あとは、個人的には曲のタイトルで、

村下孝蔵さんの曲にもありますね。

『めぞん一刻』の主題歌だったと思いますが。

村下孝蔵さんといえば、

『踊り子』『初恋』などヒット曲を持つ日本のシンガーソングライターで、残念ながら若くしてお亡くなりになっておられますが、

特に『踊り子』が私は、好きです。

あとは・・・、、。話を戻します。

 

今日は村下孝蔵さんの話ではなくて、

 『縁側』の話です

縁側は、日本古来からの建築では外と内をつなぐ中間領域として、

陽だまりに代表されるように、熱を取り込んだり寒さを遮断したりと環境的な面、

また縁側に腰掛け近所の人と井戸端会議など、人・暮らし的にも活躍していた空間です。

 

その縁側はエアコンを代表とする建築設備の進化や、

建築工法・材料が土壁が、モルタル外壁の『湿式』からボードや、サイディング壁の『乾式』に置き換わってきたことで、縁側が次第にその姿を消して行きます。

 

ここで注目すべきは、

縁側本来の『機能』『効果』が取り込まれることなく、忘れられた状態で、形態だけが残っていることではないかと思っています。

 

縁側の効用は実にいろいろありますが、今回は、縁側を特徴付ける

『大きな窓』について考えて見たいと思います。

 

縁側は、開ければ外、締めれば室内、しかし外とは窓(ガラス)でつながっている。という場所です。

その際のガラス窓ですが、今でもその形態だけが残った建物をよく見ます。今の窓は『掃き出し窓』とセットのようになっていませんか?

しかし、暮らしてみるとその窓は全く開けられることなく、常にカーテンの閉まった『ガラス窓』となっている。

 

道路側に大きく開かれた掃き出しサッシ、その前にウッドデッキ。。

道路を行き交う人とマトモに目が合う状態。という状況です。

 

もちろん地域交流の為、溜まり空間を意図して作っている場合もあり、それ否定しているのではなくて

無防備に閉じていないだけの状態。ということです。

 

地域交流を目指した空間であれば、プライベートと街をつなぐ中間領域はもっと繊細に設計されているので、縁側よりももっと高度な話になります。

 

さて、縁側の名残?の大きな窓ですが、元々は、外とつながる為のツールでした。光(熱)を取り込む為であり、人が出入りする為であり、庭の緑・季節感を取り込む為の窓であったと思います。

 

これが、カーテンが常に閉じられた窓になって閉まっては、せっかくの意図がなくなって形態だけが残っていると言わざるを得ません。

 

せっかく大きな、窓を縁側のような機能を期待してつけるのであれば、

窓の先の状態を繊細に観察する必要があると思います。

 

Pointをいくつか整理してみると

1、窓の先は人の通行は多いか、車の往来は多いか

2、少しでも緑を植えるスペースが確保できるか

3、そこに出ることを想定するか

4、出る場合はどんなことをする?食事、お茶、プール遊び?

 

など、細かく想定してみると、それをどのような格好、気分で楽しみたいか浮かんでくると思います。

使う状態を想像して使う予定の物の寸法を当てはめると、より想像が現実に近くなってきます。

そのイメージと実際がマッチしているか。ここがポイントです。

細かく想定して、ぜひ豊かな縁側ライフ 豊かなデッキライフを!

 

今日はこの辺で。

 

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