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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

2017-06-19

風情について考える Column104

風情 について考える。

先日、お邪魔した案件で、拝見した飾り障子。

書院造の 書院の飾り障子で、おそらく、

『柳に飛びつく蛙を見つめる小野道風』

の絵を掘ったものだと思います。

 

梅雨のこの時期、柳に飛びつく蛙。こんな光景を道端で見かけることも、それに気づくこともないであろう自分の余裕のなさに少々情けなさを感じますが、

 

この『柳に飛びつく蛙を見つける小野道風』ご存知の方も多いと思いますが、何を描いているのかともう一度調べてみました。

 

昔むかし小野道風(おののとうふう)という書道の達人がいました。

来る日も来る日も『人真似でなく、自分の字』を書きたいと懸命に書と向き合う道風。

煮詰まり、小雨降る中気晴らしに散歩で出かけた先で、「柳の枝と蛙」を見つけます。

枝先に虫が止まっていてそれを狙っているようでした。

蛙の大きさ、枝先までの距離からして『無理だろう』と見つめる道風。

蛙が飛びつく。失敗して、池に落ちる。蛙に自分を重ね「何度やってもダメなものはダメなんだ」と落ち込む道風。

ところが蛙は諦めず、何度も何度も飛びつく蛙。

ついに10回目。飛びかかった蛙はついに枝先に飛びつき、虫を捕らえます。

それを見た道風。

「あきらめては、駄目なんだ!

 自分の字を書く事は、日本人の字を書く事は、とても難しい事だ。

 だからと言って、あきらめては駄目なんだ。

 いくら時間がかかろうとも、辛抱強くがんばろう。

 あのカエルに、負けないように」

とその後何年も努力して、ついに「人真似でなく、自分の字』を体得したそうです。

梅雨の時期、現調しながら、『蛙と、飾り障子』に教えられる、、 私。

 

長文お付き合いありがとうございました。

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