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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『あれこれ考える』シリーズ

2018-05-25

Works Restaurant TOYO Tokyo Column200

Restaurant TOYO Tokyo

レストラン

パリに本店を構えるレストラン 

Restaurant TOYO

の日本初出店の計画でご縁をいただき、設計の担当をさせていただきました。

レストラン

中山豊光シェフはパリで修行されたのち、世界的デザイナー髙田賢三氏の専属料理人を経て、2009年『RestaurantTOYO』をパリにオープンされました。

その2号店として、2018年3月に新築OPENする東京の「東京ミッドタウン日比谷」にて出店したものです。

中山豊光シェフの料理に対する姿勢は素材を生かすことを重視し、調理は最適最小限に抑え、引き出される素材本来のみずみすしい触感や香りを届けたい。

そのTOYOシェフの姿勢が、目の前で楽しめるカウンター席。

これが特徴のフレンチレストランです。

 

レストラン

本店がパリにあり、日本人のお客様も多い。パリの店を訪れた方が東京店にいらっしゃることも多いと考え、『パリ本店のコンセプトを、大筋で引き継ぎたい』とのシェフのご意向も踏まえ相互に影響し合うような空間になれば良いなと考えました。

 

エントランスをパリと日本が解け合わさる空間と位置づけ、そこを抜けるとパリ本店の世界観が現れます。

シェフの料理に対する姿勢を空間造りにも受け継ぎ、料理を最も美しく表現する事を重視し、造作の素材は質感にこだわり、加工や操作は控えめに

『器の位置付けとしての空間』を設計しました。

レストラン

この『器の位置付けとしての空間』とは料理を楽しんでいただく事を最大のポイントとすると言うことです。

カウンター席はハイチェアーで、そこに座ったお客様がシェフの目線と同等もしくは高くなる様キッチンの床面は、客席より下げています。

 

東京店を預かる大森シェフの調理に目線が向かいやすい様、カウンター上部に下がり天井を設けカウンター空間の『包まれ感』を出しています。

下がり天井の照明器具の演色性を重視し、料理の素材感や温度感が最大限表現できる様にしています。

レストラン

エントランスのグレーと白の2色の天井は、パリと日本を表現しました。

2色の天井の間の光の進んだ先の壁には組子があり、これは中山シェフ、大森シェフの故郷熊本の県花『リンドウ』をモチーフとしたものを使いました。

『日本とパリが熊本をゴールとして融合する』

事を表現しました。

 

特に素材を大切にする中山シェフの考えを受けたこともありますが、

私自身、最近の商業空間は華美になりすぎ、特にレストラン空間は、デザイナーの表現が先行し、料理や、シェフの姿が、埋没してしまう『料理が主役でない空間』が多いと感じでいました。

レストランの主役は『料理』という事を再認識し、徹底して

『器の位置付けとしての空間』を目指しました。

レストラン

料理を美しく見せるための照明計画。

座り心地の良い椅子。

背面に不安感のないカウンター席。

いずれも、運ばれてきた料理に、一皿が生まれる調理に、料理を通じて生まれる楽しい時間のお手伝いをする空間を作りたい。

首尾一貫して持ち続けたコンセプトです。

全ては

『器の位置付けとしての空間』

の為。

このRestaurantとの出会いから完成まで本当に多くの方にお世話になり、

ご意見を賜りました。この場をかりて御礼申し上げます。

この度は大変貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。

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