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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

2017-10-25

建築探訪 サヴォア邸 Column154

サヴォア邸 を 宇多田ヒカル で考える。

サヴォア邸(別荘)

設計;ル・コルビュジエ

所在;フランス郊外

竣工;1931年

 

サヴォア邸を見学する機会をいただき、もちろん設計者としてこの上ない機会に胸躍らせ向かいました。敷地のゲートをくぐる時ドキドキしたほどです。

写真では、何度となく見、学生時代には課題で模型も作った、20世紀の住宅の最高傑作の一つです。

 

まずは体感と思い、

ル・コルビュジエの提唱した5原則

ピロティ・屋上庭園・自由な平面・水平連続窓・自由な立面

隅々まで一つづつ施工確認するように見て回りました。

 

ピロティーと屋上庭園で階層は3層で、フロアは完全に分離されているものの、

それをつなぐスロープが、それぞれのフロアを緩やかにつないでいて、歩を進めるごとに

景色がすこーしずつ変わっていきます。

 

と学ぶべき感動ポイントを上げていくと「枚挙にいとまがない」わけですが、

『衝撃を受けるというような、新たな発見という感動ではない。』

これが私の正直な感想でした。 何かまだ見切れていない。と自分を疑っていました。

 

それで見ている間から、そして戻ってからも、さてどういうことだろうと、延々と考えていました。

そして、先日。『あっ!!そうだ、ヒントは宇多田ヒカルだ!!』と思いついたわけです。

 

宇多田ヒカル

デビュー;1998年

1Stアルバム;First Love  売上765万枚以上

2011年活動休止ー2016年活動再開

 

先日宇多田ヒカルのデビュー当時の曲を聴いていて、『もう18年も前の曲なのに全く古さを感じない。』という話になり、それは、当時の曲がいかに先進的であったか。

また、今現在においても、その先進性は、スタンダードになっている部分はあっても、『古い』と感じるほど、それを超えるものがまだない。ということなんだと思ったわけです。

 

ここで、サヴォア邸と宇多田ヒカルが私の中で、

『先進性』『時間』『スタンダード』というキーワードで繋がりました。

 

その、サヴォア邸ですが、『衝撃を受けるような新たな発見』を見つけられなかった私なりの解釈は、

90年近く前にできた建物が、現代においても、十分に現在の建築として違和感のない考え方を持っている。

つまり、当時の異端とも言える先鋭的な試みは、現代において模倣され、それがスタンダードとなり、私たちは普段見る一般建築においてもサヴォア邸で試され、確立された試みを見ることができる。

ピロティー、連続水平窓、屋上庭園、

完成度と思想は、全く別として、その概念は、非常に一般化しています。

 

だから、古典的価値ではなく、親近感すら覚えるようなそういう見方になったのではと、気づきました。

 

90年も前の建物の建築的魅力が古典的でなく、今現在において全く色褪せることなく魅力を持ち続けている。という設計の素晴らしさを今更、今更ながら、身震いするような感動とともに思い返しています。

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