住まいづくりはもっと自由に、もっと楽しみながら出来ると私たちは考えています。快適でたのしみのある住まい作りのお手伝い。これが私たち Eee worksの仕事です。
一級建築士事務所 Eee works
リノベーションとリホームの違い
棟晶さんとのコラボモデルで見えたこと。
現在日本には、戸建、集合住宅を合わせて約6000万戸の住宅があると言われています。そして処理問題もある『空き家』
この割合が大まかに約14%。
よって、現在実際に生活している住戸は6000万x86%=5160万戸
これだけの数の住宅が実際に使われています。
そして、この既存建物のほとんどは断熱性能が低く、合わせて高齢者が暮らしていることが多い。という現実があります。
今後若者が新築ではなく中古住宅を購入したり、高齢者も既存の建物のリニューアルのため『リフォーム・リノベーション』は増えてくると言われています。
その時大切なことは何か。
『リフォームとリノベーション』の違いは何か。
こんなことを考えてみたいと思います。
リフォームという言葉は、和製英語の『リホーム/Rehome』として一般的に認知されています。
解釈としては、『見栄え良くする』と理解されている事が多いと思いますが、一つ考えるべき大切なポイントがあります。
住まいを見栄え良く綺麗にする。ということについては何の異論もなく、いいことだと思います。
ただ、ごく一部『リホーム工事』の中で、
「傷んだ部分に上塗りして、見えない裏側はそのまま」
という仕事があることも事実。
これは感心しません。
住まいは、常に外気と触れ合っています。長年使うと痛みます。
そして、その痛みは実は普段見えにくい裏側や壁の中にあることが多い。
そのため『リノベーション』を進める私たちは、住まいを直す時まずは
既存建物の傷み確認の為に屋根裏に入り、床下に潜り可能な限りそこまで行き、『目で見て確認』します。
これを、「インスペクション」と言います。
これが、『リノベーション』のスタートです。
「インスペクション」では普段見えない部分の腐れや虫喰いサビやカビなど建物の安全性に関わる骨組み部分を中心に、仕上げや設備の
『今の状態』を細かく確認します。
その後、掛ける費用をどう割り振るか決めて行きますが、
その後安心して暮らせるように、優先順位は
1、構造的な補強。
2、暖房、冷房が効くように気密の改修。
3、そして断熱の補強。
これを言い換えると
1、住まい手の命を、住まいを守るための補強。
2、スキマから熱が逃げては冷暖房は効きません。
3、暑くて寒い家 → 冷暖房なしでも適温で暮らせる家へ。
こうなります。
その上で、同時に考える事が『スッキリシンプルに』というカタチの話
暮らしを重ねると物が増えます。これは色が増えると言い換える事ができます。なので、住まいの基本的な色はなるべく主張の少ない控えめな色で整えます。
あくまで主役は『住まい手』 少々散らかしてもスッキリ見えるように
住まいの主張は少々控えめに。
収納を適量適所に。これも大切。
結局、私たちが新築の住まいを建てる時に考えることに加えて
さらに既存状態を的確に判断し、改修するポイントを決めなくてはならない。という難易度としては、実は非常に高い仕事なんです。
決して、化粧直しではない。
Re novation = 価値の再生
だと思います。
棟晶さんとの『南郷の家』では、棟晶さんが建物の骨組み性能をあげながら、私たちが暮らしにフィットする間取りの計画をする。という進め方が、できたと思います。
私たちにとってこれからのリノベーションの指標となる仕事になりました。
大変お世話になりました。
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