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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

探訪記

2018-06-04

建築の日本展 訪問 Column202

建築の日本展

その遺伝子のもたらすもの

4月25日~9月17日 @森美術館

(六本木ヒルズ森タワー53F)

スキマ時間ができたので、気になっていた建築展に行って来ました。

写真撮影制限があったので、写真少なめです。

六本木ヒルズの森美術館へは、実は初めての訪問でそれも期待しての訪問です。(美術館に向かうエスカレーターからの写真。多分これは森のMだと思います。)

 

展示のエントランス部分には、

ミラノ万博2015日本館の立体木格子

(設計:北川原温)

高さ5.3mの実寸展示があります。

 

まず、その『単純で複雑を構成する』一体としてのパワーに圧倒されます。しかも、この構造体は、単純な組手を連続させることで、構成されていますが、その単純な組手の数カ所が、『痩せ』た場合他への影響はどうなるのだろうと考えたのですが、もともと『木と木のめり込み』が大きく考慮された構造だそうで、単純に組んでいるのではなく、組むことで、組手に互いに力が加わり、木が若干『潰れる』ことで、密着している。という、力学的な裏打ちがされた構造体でした。

 

また、格子というだけに、見る角度によっては、正六角形の覗き窓に見える所があり、そこから向こうが見える。という『格子』独特の見え方もあるところもいいところです。

 

さて、このエントランスを抜けて、

Section1は、

可能性としての木造。

 

ここが正直一番響きました。

日本の伝統建築は、やはり木造。

木造は、地面に柱を立て、その上に梁を横渡しして、その囲われた中に空間を作る。柱と柱の間に、壁を作り、紙を貼って外部との境を作る。雨を防ぐため屋根をかける。

 

ここがすべてのスタートで、その空間を作るために、

ときには、巨大空間を作るために、長さに制限のある木材で、木と木を

崩れない様に繋いで大きな空間を作る。

 

これが、『継手であり、仕口』で、

ここに受け継がれる技がある。

ということを改めて、確認しました。

最近は、この仕口や継手はその加工が機械に取って代わられつつありますが、この基本を理解した上で、加工作業を機械に任せるのと、

出来上がったものを『製品』として捉えるのでは、大きく違う。

と思います。これから、この技術を伝えるために一番重要な部分がこれではない」かと思います。

機械で出来ることは、あくまで、『作業』

作るのは、『人』

 

また、外壁や、屋根を『外皮』と言いますが、これはその構造体が示す通り、『柱と柱、梁の間につけた 皮膜』だということがよくわかります。

 

その先の展示では、その『皮膜』ということを端的に捉え

素直に表現した、建物の展示もありました。

いいも悪いも、建築は、骨と皮でできている。

 

その骨と皮の産物は、

バランスの良いものとそうじゃ無いものがある。

できれば、バランスの良いものを作りたい。 と思いました。

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