住まい手の想いに寄り添い
納得いく予算で
浮かび上がるカタチを磨き上げる


住まいづくりはもっと自由に、もっと楽しみながら出来ると私たちは考えています。快適でたのしみのある住まい作りのお手伝い。これが私たち Eee worksの仕事です。

一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ住まいのエネルギー健康な暮らしと住環境暮らしを整理する設計

2026-02-07

見えない隙間を測る意義|気密性能0.17の証明 Column408

見えない隙間を測る意義

気密性能0.17の証明

昨日、池田の家の気密測定を行いました。

結果は0.2㎠/㎡(実測値0.17)

申し分ない数値で施工していただいた皆様に

感謝申し上げます。

 

■なぜ『気密』が必要なのか

(ダウンジャケットの教え)

『気密』『断熱』はよくセットで語られますが、なぜセットでなければならないのか

冬のアウターを例に考えてみましょう。

身近な事例で解説してみます。

1、ウインドブレーカー;風は防ぐが生地が薄いので寒さが伝わる。

2、ニットのセーター ;暖かいが、風が吹くと熱が逃げてしまう。

3、ダウンジャケット ;外の生地で風を遮り、中のダウンで熱を蓄える。

答えはこれまでの実体験から明らかですよね。家も同じです。

いくら断熱材(セーター)を厚くしても隙間風があれば熱は逃げてしまいます。

断熱材という『動かない空気の層』を、気密という『外皮』でしっかり包み込んで初めて

家が『魔法瓶』のような性能を発揮します。

 

■目指すべき『適正な数値』とその理由

私は、

気密性能の最低ラインを0.5㎠/㎡以下と考えています。

Eee worksの設計する住まいは、ソトと繋がる『大きな引き戸』をよく使います。

スライド開閉するサッシは構造上、わずかな隙間がなければ動かずその隙間を

”0”にすることはほぼ不可能という特性があります。

しかし、サッシでのわずかな漏気は、実は大きな問題ではありません。

本当に大切なのは『壁の中』です。

気密とは良くも悪くも空気と熱を閉じ込める行為です。

中途半端な施工をすると、気密層の破れた一点に空気と水蒸気が集中して流れ込み

結露ーー『湿害』が発生します。 気密とはそういうものなのです。

 

■換気の『ショートサーキット』現象

(少々マニアックです)

ちなみに、0.5㎠/㎡以下 と考えている理由を1つだけ

機械換気が正しく機能するためには気密性能が不可欠です。穴の空いた箱の空気はいくら

吸い出しても動きません。学術的なシミュレーションでは、C値が1.0を超えると給気口から

入ってくるはずの空気の50%が『意図しない隙間』から入ってしまうことが示されています。

・C値1.0:換気効率は50%~60%(場所によって空気がよどむ)

・C値0.5:換気効率は80%~90%

つまり、家中の空気(二酸化炭素など)を適切に排出し綺麗に保つための

ボーダーラインが0.5と言えます。

 

■後戻りできない場所を、今のうちに

気密試験は、ボードを貼る前、気密シートが剥き出しの状態で行います。

この段階なら、『まだ修正が可能であるから』です。

人が現場でつくる以上

100%完璧な『うっかりゼロ』は不可能です。

だからこそ、隠れてしまう前に気密試験を行い

『一つひとつエラーを潰していく』

この確認作業が、この先の住まいの健康を担保しています。

 

■現場に総合力が試される試験

断熱性能(Ua値)は設計者が机上で計算できます。しかし気密性能(C値)は現場の総合力そのものです。

監督を始め、大工さん、電気工事、設備工事に係る皆さんが『隙間を潰す』という共通認識を持って、

一つ一つ積み重ねた結果が

今回の『0.17』という数字

に現れています。

一旦ここまでで、性能部分は山を一つ越えました。

 

さあ、これから造作工事!ここからがEee worksとしても現場としても楽しい時期です。

引き続き気合を入れて取り組んで参ります。

 

 

 

 

 

 

長文お付き合いありがとうございました。

長押しタップでInstagramもぜひ👇

このコラムを読んだ人は、
こちらのコラムも読んでいます

無料相談会へのお申し込みは、お気軽に下記よりどうぞ!

お電話は月~土曜日AM9:00-PM8:00まで / メールは24時間いつでもどうぞ

  • お名前(必須)
  • ふりがな(必須)
  • メールアドレス(必須)
  • お電話番号(携帯可)

▲ページTOPへ