住まいづくりはもっと自由に、もっと楽しみながら出来ると私たちは考えています。快適でたのしみのある住まい作りのお手伝い。これが私たち Eee worksの仕事です。
一級建築士事務所 Eee works
『住まいを考える』シリーズ住まいのエネルギー健康な暮らしと住環境暮らしを整理する設計
見えない隙間を測る意義

気密性能0.17の証明
昨日、池田の家の気密測定を行いました。
結果は0.2㎠/㎡(実測値0.17)
申し分ない数値で施工していただいた皆様に
感謝申し上げます。
■なぜ『気密』が必要なのか
(ダウンジャケットの教え)

『気密』と『断熱』はよくセットで語られますが、なぜセットでなければならないのか
冬のアウターを例に考えてみましょう。
身近な事例で解説してみます。
1、ウインドブレーカー;風は防ぐが生地が薄いので寒さが伝わる。
2、ニットのセーター ;暖かいが、風が吹くと熱が逃げてしまう。
3、ダウンジャケット ;外の生地で風を遮り、中のダウンで熱を蓄える。
答えはこれまでの実体験から明らかですよね。家も同じです。
いくら断熱材(セーター)を厚くしても隙間風があれば熱は逃げてしまいます。
断熱材という『動かない空気の層』を、気密という『外皮』でしっかり包み込んで初めて
家が『魔法瓶』のような性能を発揮します。
■目指すべき『適正な数値』とその理由

私は、
気密性能の最低ラインを0.5㎠/㎡以下と考えています。
Eee worksの設計する住まいは、ソトと繋がる『大きな引き戸』をよく使います。
スライド開閉するサッシは構造上、わずかな隙間がなければ動かずその隙間を
”0”にすることはほぼ不可能という特性があります。
しかし、サッシでのわずかな漏気は、実は大きな問題ではありません。
本当に大切なのは『壁の中』です。
気密とは良くも悪くも空気と熱を閉じ込める行為です。
中途半端な施工をすると、気密層の破れた一点に空気と水蒸気が集中して流れ込み
結露ーー『湿害』が発生します。 気密とはそういうものなのです。
■換気の『ショートサーキット』現象
(少々マニアックです)

ちなみに、0.5㎠/㎡以下 と考えている理由を1つだけ
機械換気が正しく機能するためには気密性能が不可欠です。穴の空いた箱の空気はいくら
吸い出しても動きません。学術的なシミュレーションでは、C値が1.0を超えると給気口から
入ってくるはずの空気の50%が『意図しない隙間』から入ってしまうことが示されています。
・C値1.0:換気効率は50%~60%(場所によって空気がよどむ)
・C値0.5:換気効率は80%~90%
つまり、家中の空気(二酸化炭素など)を適切に排出し綺麗に保つための
ボーダーラインが0.5と言えます。
■後戻りできない場所を、今のうちに

気密試験は、ボードを貼る前、気密シートが剥き出しの状態で行います。
この段階なら、『まだ修正が可能であるから』です。
人が現場でつくる以上
100%完璧な『うっかりゼロ』は不可能です。
だからこそ、隠れてしまう前に気密試験を行い
『一つひとつエラーを潰していく』
この確認作業が、この先の住まいの健康を担保しています。
■現場に総合力が試される試験

断熱性能(Ua値)は設計者が机上で計算できます。しかし気密性能(C値)は現場の総合力そのものです。
監督を始め、大工さん、電気工事、設備工事に係る皆さんが『隙間を潰す』という共通認識を持って、
一つ一つ積み重ねた結果が
今回の『0.17』という数字
に現れています。
一旦ここまでで、性能部分は山を一つ越えました。
さあ、これから造作工事!ここからがEee worksとしても現場としても楽しい時期です。
引き続き気合を入れて取り組んで参ります。
長文お付き合いありがとうございました。
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