といろんなものをはこんでくれる
『窓』
その使い方を工夫して、気持ちのいい室内を作りたい。
と思って設計に取り組んでいます。
その中でも今回は室内と外部を大きくつなぐ大開口について。
Good!な大開口
=開放感。明るい。風が通る。
=気持ちいい
といろいろイメージができますが、開口の開け方、場所、その先の外部の様子などを丁寧に吟味する事でその効果が最大に得られるよう工夫したいものです。
せっかく開けた大開口が、「がっかり大開口⤵︎」になら無いように大切なポイントは押さえたいものです。
大開口はリビングやダイニングと人が集まる場所にあることが多いですが、私たちはそれを外リビングにつながる間仕切りと考えています。
外リビング=リビングとフラットにつながる屋根のない空間。これは、リビングと床の高さが同じことが重要で、できれば、サッシも引き込めるとなおその効果は大きいと思います。
今日は外リビングで朝ごはん。窓いっぱい額縁を見るような庭 外リビングでお昼寝いいですね
そのためには、窓を通して 見たいもの、見せたく無いもの の仕分けが必要です。庭を見ようと思って作った窓の先に人通り・・ではちょっと残念です。
窓の中に見たいものだけが収まるよう大きさを決めていきます。どうしても窓だけで遮れ無い場合は、植栽や壁を使って、外との関係をうまくコントロールします。外リビングを「落ち着ける気持ちよく囲われた空間」にできるよう工夫していきます。
また、窓は壁に比べ熱の出入りも非常に大きく、そこも重要です。窓は壁の熱の出入りのおよそ10倍もの熱が出入りします。大開口の窓が冬は冷たいパネルに、夏は熱した鉄板のようになら無いようにしなければなりません。
(YKKap APW430 カタログより転写)
冬の寒いとき、陽の光が入る縁側は暖かく気持ちいいものです。その取り込んだ熱を逃がさ無いよう、断熱性のしっかりした、サッシで熱漏れを防ぎます。
夏の暑いとき、太陽は遮りたいので、日射を遮蔽する為の 庇、外付けブラインド、すだれ、などでうまく遮蔽していきます。
せっかく作った大開口が気持ちのいい大開口になるよう、その先にあるものに意識を向けたいと思います。