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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

2017-06-13

余白について考える Column101

余白について考える。

 

建物配置と外部区間を決める時、駐車場、設備機器置き場など、必要なものを確保したら、あとは建物と建物につながる外空間を取ることに集中する。

という進め方になりますが、もし、玄関付近にわずかでも余白空間があることによって、玄関に向かう中で必要な、いろいろな準備ができるのでは。と思います。

 

敷地境界から玄関への導線は直線的で短い方が、機能的には優れているようにみえます。

しかし、意外と多い玄関に至るまでのいろいろな準備。

 

・ポケットから鍵を出す。

・荷物を持ち替えて扉を開ける準備。

・コートを脱ぐ。

そして

・「ふーっと」深呼吸。

 

このいろいろな準備の際、玄関の前にわずかでも余白としての「スペース、植栽、小道」があると『いろんな準備が整う』のではと思います。

 

もちろん、敷地の形状、大きさによりますが、外と内をつなぐ『玄関』の手前に設ける余白。

音楽を再生するときの『数秒の余白』にも似たこのわずかな空間があることで、ずいぶんとアプローチは上質になるように思います。     

 

こう考えると、『旗竿状の敷地』では、長くゆったりとした余白空間が作れるということになります。一見「奥まった敷地」としてけんえんされがちですが、

『大きな余白=豊かな空間』ともみれる。

 

大きさは別としても、『フッと一息』の余白空間を大切にしていきたいと思います。

 

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