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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

2017-10-16

間仕切りを考える Column150

子供部屋の現在・未来を考える。

 

『子供部屋』については、今までも『実は北側が良い。』『間仕切りの取り方』などいろいろと書いてきましたが、今回は

『間仕切り方法の前に考えること』

について考えてみたいと思います。

 

どの部分にも共通しますが、物作りとしてなるべく『さらっと』あまり目立ちすぎず、やりすぎずしかし機能は十分に満たしている。そんなモノづくりが大前提です。

 

写真の子供部屋は、現在園児お二人の子供部屋ですが、今はまだそれぞれのプライバシーというよりは、お互いに刺激し合って楽しく過ごす。遊ぶ、学ぶ、そして時にはケンカする。

ということが大切な時期だと思います。

 

そんな時は、この様に大きく遊べる空間を優先して、間仕切りは設けません。

いつか間仕切るつもりで下地として入れた梁も、今はブランコを吊るす梁として使用しています。

 

家にいる時間は、遊ぶ時も寝る時もいつも一緒という時期をしばらく過ごして

おそらく、いずれプライバシーを確保したい『お年頃』がやってくることでしょう。

 

その時初めて具体的に間仕切りを計画します。それまで過ごしてきた家族の関わり方や考えによって、間仕切り方が大きく変わるからです。

どんな間仕切りにも対応できる様、採光、照明、換気、などなど機能的な面は新築時あらゆる間仕切り方を想定して準備しています。

この梁と柱もその為のものです。

 

具体的な間仕切り方法も様々で

プライバシー度合いの低い順から

 

1、低い家具で、領域だけはっきりしたい。

2、天井付近は空いている家具などで、目線だけはカットしたい。

3、全面に壁を設け、一人の空間を作りたい。

 

と、方法も効果も、お子さんの年齢、性別、そして考え方によって変わります。

 

いつか間仕切るつもりで下地として入れた梁は、今はブランコをつる梁で、

この先も、『やっぱり間仕切り必要ないね』という事になれば、それはそれで家族の関わり方として素晴らしいし、住まいが自由度を持って考えを許容できるということが重要なのだと思います。

そしてこんな考えは、『一定以上の性能を持った住まい』だから実現できる暮らし方なんだと思います。

 

ん?『一定以上の性能?』 これは、明日の続きで。

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