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納得いく予算で
浮かび上がるカタチを磨き上げる


住まいづくりはもっと自由に、もっと楽しみながら出来ると私たちは考えています。快適でたのしみのある住まい作りのお手伝い。これが私たち Eee worksの仕事です。

一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ健康な暮らしと住環境家づくりのはじめに暮らしを整理する設計

2024-07-13

ラフプランができるまで column326

ラフプランの進め方

住まいのプランを作っていく過程は、おそらく設計者ごとにさまざまだと思います。

プラン先行で、形が立ち上がる人もいれば、カタチ(ボリューム)先行でプランが後々

決まる人。  さまざまだと思います。

私は後者で、

敷地の形状・周辺の建物位置・築年数・などから、敷地の今の状況・先々の変化を想定し

敷地のオモテとウラを見定め

敷地に対する建物の配置・大きさを検討していきます。

また、

ご家族に書いていただいた『ヒアリングシート』を元に暮らしの導線、集い方、篭り方を

読み込み内部のプランを調整していく。

大きくは、この流れでプランを作っていきます。

敷地を初めて訪問したときに、見るポイントは周囲も含めた敷地の空気感=雰囲気

この敷地は、どの様な周囲の方々とそんな時間を過ごして今に至るのか。

その空気感から、どの程度周囲に開き、また閉じるのかそのヒントになります。

その住まい手が、周囲の方々とどの様なお付き合いをされているのかも建物周囲から

なんとなく、読み込むこともできます。

お隣の築年数というのは、その建物がこの先建て替わる可能性をみています。

住宅地に関しては、敷地に対する面積や高さの制限が建築基準法によりがかかっています。

加えて、敷地境界から外壁の後退距離、道路面への植栽の指導もあったりします。

その規制も考慮した上で、お隣の建物がこの先建て替わったとしても、

 

『この高さ以上、この位置よりもこちら寄ってくる』

建物になることはない。

という具合に、将来にわたって、敷地内のこの位置は、日射が望めるか。プライバシーの

具合は、程よく保たれるか。ということをみています。

計画した中間領域が、本当に使える空間となるために。。

 

その情報から、この建物に対してこの位置から日射を取り込み、

この場所が、一番気持ちの良い場所(オモテ)かなぁと。

この場所から車を駐車し、ものの持ち込みをすれば動線がスッキリする(ウラ)場所に

なるなぁ ということをボリュームの段階でみています。

そうしてできたボリュームに内部のPLANを落とし込んでいきます。

もっとも、ボリュームの段階から、おぼろげにPLANのゾーン分けは進んでいるので、

全くの白紙のボリュームにPLANを落とし込むわけではありません。

内部のPLANの整理のヒントは、住まい手に記入頂いたヒアリングシートです。

Eee worksのヒアリングシートは、もしかしたら他の事務所さんと

少し指向が違うかもしれません。

住まいに関して具体的に答えていただく項目が、ほぼありません。

身長や、出身地に加えて、趣味や、今まで一番気持ちの良かった場所など

『好きなもの・コト』の共有

起床時間、就寝時間、お出かけ時間などの『暮らしのリズム』

そして、ご家族の距離感をお聞きする項目など。

およそ、住まいの直接的な要望などはお聞きしていません。

それは、

例えば『6畳の子供部屋』

という一言が、あまりに色々な可能性を停止させることにつながるからです。

6畳の子供部屋を2室と言えば、全国どこでも、ほぼ同じ面積の部屋が出来上がります。

しかし、その結果として6畳に至るまでの想定や話し合い、設計過程がなくなってしまいます。

・今その部屋を使うと想定されるお子さんは、何歳ですか?今すぐに個室が必要ですか?

・そのお子さんが、その個室を進学、就職などで使わなくなった後の転用はどうしますか?

・そのお子さんがその部屋でどの様に過ごされることを想定しまた望まれていますか?

この様な今から将来にわたる時間軸の視点、そして本人、親の目線でその個室を設けることの

メリットとデメリットの整理が抜け落ちてしまいます。

そして、もう一つ。

6畳というスペースが、固定化されることにより、住まい全体のフレキシブルさが失われ

その住まい全体での『創意工夫』な生まれにくくなります。

住まいの中での、『創意工夫』とは、小さなことで言えば、

ダイニングの椅子を今日は天気がいいから窓際に、ベランダに持って出ようという様な

従来の使い方を時々により変更していくという様なことです。

お子様は、今は添い寝。しばらくすると、別のベッド、その先に個室を必要とする

時期が少し来るかもしれない。しかしそれまで皆と一緒に過ごすことが当たり前になった

子供は、リビングで学習したりします。

それが、『6畳の子ども部屋』が固定化されることにより、その選択肢も可能性も

削がれてしまう。

それを避けたいなぁと思っています。

固定化せず、色々なことを想定することは大変です。

しかし、その生活感や趣味の共有こそが、設計の醍醐味かなとも思います。

是非、一緒に楽しんでみてください。

 

 

そして、忘れてはいけない視点。

その敷地において可能な限り断熱性能を高め、耐震等級3の性能とすること。

ただし、

目指すゴールは、一つ

豊かな暮らしの器を作ること

 

 

ラフプランをお待ちいただいている皆様 まもなくお持ちいたします。

そして大いにご意見をお聞かせください。

 

 

 

 

長文お付き合いありがとうございました。

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