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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『あれこれ考える』シリーズ『住まいを考える』シリーズ健康な暮らしと住環境家づくりのはじめに

2026-03-28

3年に一度の『儀式』に時代の変化を見た column415

3年に一度の『儀式』

に時代の変化を見た

 

■はや3年、、建築士定期講習という名の『関所』

設計事務所に所属する建築士には、3年ごとに

『定期講習』を受講する義務があります。

かつて業界を揺るがした偽装問題や災害を経て、建築基準法は何度も改正されてきました。

我々建築士を律する『建築士法』も2008年に改正され、この定期講習が始まりました。

『一度受かれば、一生モノ』だった資格は、今や定期的なアップデートと

終了考査に合格しなければ、資格を継続できないものになりました。

まあ、当然のことですが、受ける側からすれば、複雑な思いもあります(笑)。

3年に一度、約5時間の講習を受け、最後に1時間の試験を受ける。

我々建築士にとって、避けては通れない いわば、

『義務という名の関所』です。

 

■2026年テキストに起きた『変化』

これまでの受講は、正直なところ『儀式』に近い感覚でした。

しかし、今年の受講は少し様子が違いました。

特に目立ったのは、以下の4点です。

1、『旧4号特例』の大幅縮小

           (住宅設計の根幹を大きく変える改正)

2、省エネ基準の義務化と引き上げ

3、中大規模木造建築の推進

4、既存木造建物の規制緩和

ここがテキストの大きな分量を占めていました。

国が、

『建築物(住宅以外も含め)の省エネルギー性能を上げる』

『既存建物も耐震補強・断熱改修して、有効利用する』

『中大木造建築の各種規制を緩和し木材利用を推進する』

というメッセージを、法改正という形で突きつけてきている。

それを肌で感じました。

 

■Eee worksの日常との隔たりは、なし!

驚いたのは、これまでの講習では、皆無だった

『窓周りの付加断熱施工』の話や、

『充填/付加断熱・防湿・気密・水蒸気移動』

といった用語が次々と登場したことです。

これらは、我々Eee worksが『居心地』を作るための手段として、日々当たり前に検討し、現場で形にしてきているコアの部分です。

講習では、『各自、確認しておいてください!』とサラリと流されていましたが、国家資格の定期講習テキストにこれらの用語が並ぶようになったことは、

大きな変化だと感じます。

 

■『最低限』を底上げする大きな変化

建築基準法は、あくまで『最低限の基準』を定めた法律です。

『法律』という性質上、あまりに先進的な内容を定めるわけにはいかない点は納得できます。

ただその『最低限』が、世界基準よりあまりに低いことが、これまでの日本の課題でした。

しかし今回の受講で、省エネ・空き家活用・木造推進といった将来ビジョンが法整備され

実行に移されていることがよくわかりました。

『儀式』だと思って臨んだ講義でしたが、今回は少し目の覚める想いでした。

私たちが信じて進んできた『理にかなった性能』という道が日本のスタンダードに

なってくれることを祈るばかりです。

 

■最後に、小さなお願い

時代の変化を感じる有意義な講義であり、建築士の当然の義務ではありますが、、、、。

一つだけ、建築士の本音を小さく付け加えさせていただくとすれば、

『このアップデート、3年でなく5年に一度でもいいのでは、、?』

集中力が試される1日を無事乗り切りった、春の定期講習でした。

 

 

 

 

 

 

 

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