住まいづくりはもっと自由に、もっと楽しみながら出来ると私たちは考えています。快適でたのしみのある住まい作りのお手伝い。これが私たち Eee worksの仕事です。
一級建築士事務所 Eee works
『住まいを考える』シリーズ健康な暮らしと住環境
木造リノベーションの『初手』とは?

木造住宅のリノベーションへの注目が高まっています。
建築費の高騰を背景に、『費用面のメリット』という切り口から、
新築ではなく中古住宅のリノベーションへシフトする方も多いのではないでしょうか。
しかし、本当に単なる『コスト面のメリット』だけで判断して良いのだろうか、
とも感じています。
巷では『リノベーションはブルーオーシャン』などと、安易に語られることもありますが、実務者としての実感は全く逆です。
既存建物の診断・状態判定・構造計算・温熱計画までを踏まえると、
リノベーションは、新築以上に高い知識と技術力、
そして現場経験が求められる難易度の高い仕事です。
今回はEee worksが木造リノベーションの計画において重要視している
『4つのポイント』とその初手についてお話しします。
■1、躯体(くたい)の健全性

最初に見極めるべきは、屋根に雨漏りの有無と、屋根を支える木造部分に
『腐朽(腐り)』がないかどうかです。
屋根の雨漏りは、建物の下階に向かって被害を拡大させます。
木材は『濡れる・乾く』を繰り返すことで『腐朽(腐り)』が進行し、
その部分の強度が低下し、構造バランスを崩してしまいます。
もし『腐朽(腐り)』が見つかれば、屋根の改修はもちろん、直下の木造構造部の入れ替えや補強が必要になります。
腐りがあるから即座に計画中止というわけではありませんが、
『その部分に多くの予算を割り振る必要がある』という現実を最初に見極めることが大切です。
■2、基礎の健全性と荷重バランス

木造部分の要が屋根であるなら建物と地盤を繋ぐ要は『基礎』です。
古い建物の場合、基礎の強度が不足しているケースが多く見られます。
また、木造部分の構造補強を行うと、それに連動して基礎補強も必要になります。
ここで注意しなければならないのは、
構造補強の数値クリアを優先するあまり、既存の基礎に過大な荷重を集中させてしまうことです。
地震時に特定の基礎へ無理な力がかかり、そこから破壊されてしまっては本末転倒です。
基礎の現場確認はもちろん、建物全体のバランスを考慮し、過大な力が1箇所に集中しない様分散させる計画が欠かせません。
■3、既存の骨組みを活かした内部計画

構造の安全性を確保した上で、日々の暮らし易さに直結する内部計画へ進みます。
リノベーションでは、既存の柱や梁の位置を前提としながら新しい間仕切りを
検討するため、いわば立体的なパズルを解く様な計画になります。
構造補強の観点と、暮らしやすさを考えた配置計画。
これが両立して初めて、建物も、日々の暮らしも健全なものになります。
■4、断熱計画:
全体改修か、部分改修(ゾーン断熱)か

最後が断熱計画です。これは建物の骨組みの状況、ご予算を踏まえ
検討していきます。
Eee worksとしての断熱性能の基準は、HEAT20のG2(断熱等級6)以上が基本となりますが、
それを住まい全体に適用するか否かは、検討の余地があります。
家全体に温度差がない環境が理想ですが、ご予算やライフスタイルに応じて、
『部分改修(ゾーン断熱)』という方法も有効な手段です。
例えば、LDKや浴室・トイレを含む水回りなどの主要な生活空間を断熱区画とし
それ以外の区画を簡易の断熱仕様とする。といった手法です。
これは、気密断熱の理解と経験を要する計画ですが、ポイントを押さえれば、
『無断熱→必要最小限の断熱改修』も可能で
『重点区画と、簡易区画の共存』も十分可能だと考えています。
■骨組みの健全性があってこそ、情緒が生まれる

この様な理由から、Eee worksでは見た目だけを綺麗に、設備更新だけを行う
リフォームは行なっておりません。
新築であれリノベーションであれ、住まいはそこに暮らすご家族の
命と日常の暮らしを守る、『大切な器』です。
暮らしを支える確かな骨組みがあってこそ、その先の情緒があるのだと考えています。
現在進行中のリノベーション現場も、構造補強が大詰めを迎えています。
内部解体時とは、見違えるほど、構造部分は健全に生まれ変わってきました。
現場は、構造補強が完成したら、その先、気密・断熱・内部の作り込みと進みます。
着実に一つ一つ進めてまいります。
今回も長文お付き合いありがとうございました。
長押しタップでInstagramもぜひ👇
無料相談会へのお申し込みは、お気軽に下記よりどうぞ!
お電話は月~土曜日AM9:00-PM8:00まで / メールは24時間いつでもどうぞ
