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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ健康な暮らしと住環境自然環境・災害

2018-06-25

大阪北部地震 総括 Column204

 

大阪北部地震

現時点での総括

2018年6月18日 午前7時58分 

M6.1 最大震度6弱

大阪府高槻市を震源とした地震発生。

死者5名 負傷者400名強 

家屋損壊 8000棟以上

という被害状況でした。

被害に遭われた方に心から、お悔やみ、お見舞い申し上げます。

私は、当時震度6弱の枚方市におりました。

班ごと登校の小学生が、時間別にそろそろ最終組が登校という時間でした。

マンションの廊下で待ち合わせして居た小学生が、地震発生と共に、

玄関に飛び込んで床に座り込みました。

 

揺れは、10秒ほどで収まったと思います。

幸い身近に怪我をした者もなく、ベランダから屋外を確認するも、目立った損壊はなく、揺れの割にはそう大きな被害はないのでは?

というのが第一印象でした。

 

その後の状況は、違法ブロック塀の下敷きになって亡くなられた小学生を始め、被害の状況は明らかになってきました。

 

その後街を見て思うのは、とにかく瓦屋根ズレの被害が多く、そのほとんどが、瓦屋根の頭頂部の『のし瓦』がズレた状態です。

応急処置のブルーシートの掛かった屋根が多く目立ちます。

 

また、その多くは土葺きと言われる湿式瓦葺きで、下から突き上げるような揺れで土ごと持ち上げられ、ずれる。という動きだったと思われます。

 

ブロック塀の被害も多く、すでに撤去されロープで囲われている箇所も見られました。

 

屋内では、棚の収納物を中心に滑りでる形で、脱落が多かったと思います。

弊社事務所でも、本棚の、それも比較的軽いものが多く滑り落ちました。

 

重めの書籍、棚一杯に雑誌が詰まった棚は比較的被害が少なく、数㎝前に本がズレる程度の被害でした。

 

1週間経った現在、先週6月23日夜の震度3の余震を最後に大きな揺れは無く、落ち着いた様にも思います。

 

地震への備えとして、また地震後様々なメディアで伝えられる情報では、

 

地震によって亡くならない様、身を守ることが最も大切。

と言われます。

 

それは、当然そうなのですが、しかし人命に関わる被害は無かったとしても、

経済的被害、心情的被害にも目を向ける必要があると同時に思います。

 

心身的被害は無かった。しかし、

住む家が大きな被害を受けた。

無くなった。

大切な思い出の品が被害を受けた。

無くなった。

 

これも大きな被害であり、このようなことが起こらないため

我々建築実務者は、建物の強度を確保し、収納計画に一工夫をする必要があると、改めて考えた1週間でした。

 

この1週間様々なサイトで、最新の地震情報を見て居ましたが、

改めて、大小含め毎日数件以上と、こんなに多くの地震が発生しているのだと

地震国日本を再認識もしました。

 

感情的では無く冷静にやるべきことを積み上げたいと思います。

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