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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ健康な暮らしと住環境家づくりのはじめに

2026-06-20

リノベーションは難解なパズルと捉える! Column427

リノベーションは難解なパズルと捉える

昨今の建築資材高騰を受け、市場ではリノベーションがますます活発に

話題にのぼるようになりました。

『Re・innovation』(リ・イノベーション)

価値の再創造』

という名の通り、単なる表面的な化粧直し(リ・フォーム)ではなく、

建物の寿命や暮らしの質も含め根本から組み替えていく。

それが、本来のリノベーションです。

世間では、躯体(基礎・骨組み)を再利用するため、新築工事に比べて『割安』との考え方が一般的です。

確かにその一面がある一方、設計者としての実感を申し上げれば、

リノベーションの方が難易度が格段に高いと考えています。

 

■『既存を受け継ぐ』という、逃げない厳しさ

リノベーションにおける最大の難所は、『既存部分を再利用する』という点です。

これは過去の材料の痛みや、元施工の不具合までも、既存として真正面から受け止めるという事です。

これは、かなり難易度があがります。

既存の痛みや元施工の不具合を『しょうがない』といいたくなる気持ちも解る!それほどの状態も正直あります。

しかし、それは住まい手にとっては関係ありません。

それも含め『既存』と認め、昇華させた新しい暮らしを望んでいます。

リノベーションを『ブルーオーシャン(競合の少ない新市場)』と呼ぶ向きもありますが

私は全く逆の考えです。

多様な住まいの状態を『既存』として捉え、いかなる想定がも設計として処理できる経験を積んだ人のみが参加を許される『狭きフィールド』だと感じています。

 

■新築の手法が、リノベーションを解く鍵になる

今、Eee worksでも『リノベーション』の計画が進行中です。

既存の躯体は活かしつつ耐震性・断熱性・気密性能を新築並みに高め、

私たちの住まいづくりのテーマでもある『豊かな中間領域』を作り出す。

それはまるで、難解なパズルを解く様な感覚です。

ここで、武器になっているのが、普段の新築計画における手法です。

私はまずフォルム・ボリュームという大きなカタチを決め、その後に内部のPLANを収めていきます。

この『全体から細部へ』という設計の進め方は、リノベーションにおいて特に威力を発揮します。

既存の躯体を活かしながら、さらにその躯体の強みをさらに強化して計画もバチっ!とおさまった時の達成感はひとしおです。

 

■新築に勝るとも劣らない、住まいの未来

現在、躯体があらわになった現場と、これから新たにスタートする計画が並行しています。

どちらも過去から引き継いだ躯体を、今の高い性能で組み直し『情緒』を生み出す試みです。

新築に勝るとも劣らない住まいになる様、全力で取り組んで参ります。

 

 

 

今回も長文お付き合いありがとうございました。

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