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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ住まいのエネルギー

2018-08-27

本当のZEHとは? Column212

APWフォーラム2018@大阪

6月18日に発生した大阪北部地震直後の開催予定であったため、延期され、本日 大阪ハービスホールにて開催。

 

ZEH協の小山代表理事のお話を聴くのは初めてで、新たな発見もありました。

最近住宅展示場などでは、当たり前にノボリのある『ZEH』(ゼッチ)

これは、

『住まい』の使うエネルギーを使った分は発電などで補い『±0』にしましょう。

ということで、

ネット・ゼロエネルギーハウス。という考え方。

 

使った分、エネルギーを作りましょう。

という切り口から、『設備重視!』と思っていました。

 

しかし、小山代表理事によると

2018年5月に発表された

新・ZEHロードマップの基本精神は、

 

1、これからは使うエネルギーが少なくて済む熱の出入りが少ない断熱のしっかりした建物を作りましょう

 

2、その上で、使った分を発電して収支を0にしましょう。

 

という順番とのこと。

 

しかし、ちまたでは『ともかくプラマイ”0”でOKでしょ』という風潮が多いし、私もZEHに対してそう勘違いしていたのかと思うと恥ずかしくもありました。

 

ともかくプラマイ”0” というのは、大量消費・大量供給の考え方で、大量供給する設備機器が壊れたら、大量消費だけが残る住まいになります。

 

熱の出入りの激しい大量消費の住まいとは、残念ながら現在の既存住宅のほとんどが、これにあたります。

今年のように、『災害レベル』と言われた猛暑では、エアコン強運転でも

温度は下がらず、快適とは程遠く、『病気、命に関わる』状態。

 

日本の住宅の『温熱基準・耐震基準』は最低レベルを決めたものが多く

これをクリアしても『健康・快適・安全!』とはならならず、このように、

大量消費・大量供給でもOKと”なってしまう” ところがなんとも歯がゆいところで、その辺りのことは我々実務者が学び実践することが求められる分野だと思います。

 

また、それを受けての実践編として松尾設計室;松尾代表の講演は

数値で示した値は、体感としてどの程度で、それよりも”上”と言われる基準を満たすと

一体何度くらい『温度差がなくなり』いくら光熱費が安くなるのか

といった、ことを明示できるよう、計算、把握が必要という話で、

全くもってその通りと思います。

 

私たちの事務所では、計画した建物を毎回温熱計算し、暖冷房費を算出します。

窓や断熱材を変えると、光熱費の差は出るか。方向によって窓の種類ごとの差はどう影響するか。

というシミュレーションを行います。我々の資料として計算しています。

このシミュレーション、計算を行うことでしか経験、勘どころができないと思うからです。

 

松尾代表からの

実務者として、全ての分野において情報、知識が最新であることは難しいかもしれない。

しかし、知った上でまだ、やらないことは、『偽善』では。との提言も

私も、いつも思うことと同じで、 ズシンとくる話でした。

 

何れにしても、今後住まい全体が『高性能化』の方向に向かうことは

住まい手にとっては歓迎すべき内容です。

 

そのために我々実務者の学びの日々はつづく。

と再認識した APWフォーラム聴講でした。

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