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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ健康な暮らしと住環境家づくりのはじめに植栽・外構計画

2023-11-04

ピンチはチャンス!は建築も同じ。column 291

ピンチはチャンスは 建築も同じ!

敷地条件をどう考えるかで結果として出来上がった住まいの豊かさは大きく変わります。

ピンチはチャンス!

とは良く聞く話ですが、これは建築にも当てはまります。

ただし、『あきらめないこと』が必須です。

例えば敷地。

南向きの平坦で綺麗に正方形に区画された程よい広さの土地。これをスタンダードだと考えると、

傾斜地

段差地

北側接道

これらの土地は、一般的には『難しい土地≒ピンチ』ということになるのかもしれません。

しかし、私たちは、これらを『難しい=ピンチ』と捉えることはほぼありません。

なぜなら、それは私たちだけが難しいのではなく誰が設計しても難易度は等しいからです。

それはその土地の『余条件』であり、スタートラインです。

つまり、あきらめなければそれは、チャンスになり得る。と考えます。

 

実際、振り返ってみるとそのような敷地の方が多い気がします。

そして、そんな敷地に出会った時、実は

『闘志が湧いてきます←チャンス!。。笑』

それは、その一見難解に見える敷地も作り方次第で、そこでしかできなかった唯一無二の

空間が生まれる可能性を持っていることを体験として知っているからだと思います。

(ただし、、『ほぼ』と書く程度、本当にどうにもクリアできない場合もあります。)

その方法論を改めて考えてみると、実は非常にシンプルで、

『敷地に素直に設計する』

これに尽きると思います。

『なーんだ、そんなことか。。』はい!そんなことです。

これをあきらめずに続けていくだけ。 

しかしこれが、結構難易度が高い。

例えば、傾斜地での計画の場合、敷地に擁壁を設けて平坦な敷地を作りそこに建築する。

が一般的かもしれません。しかし、その敷地の本来の姿は傾斜地。

一見平坦になったようにみえる部分は、土を削ったり盛ったりした部分ということになります。

削った部分は元の地盤の下の層が現れただけなので、問題ないですが、盛った部分は、フワフワ。

10年・20年程度では、『地盤』と呼べるような層にはなりません。

元のしっかり落ち着いた地盤と、最近盛ったフワフワの部分。当然将来的に締め固まる様子は変わってきます。元の地盤は、それほど締め固まらず、しかし新しいふわふわ土地は雨風や、時間と共に締め固まる。

結果、最初は平らに見えた敷地のふわふわ部分だけが、沈んでいく。

これが不動沈下。

 

そもそも、土を盛りかけなければ、これは発生しない。

構造的に見ても、敷地を改造すると、このようなことが起こり得ます。

もちろん、そのような敷地の場合、

建物下の地盤を補強するという正しい解決方法があり、

直ちにそのような敷地が悪い。ということではありません。

単純な見立てでは、敷地の良し悪しは判断しにくい。ということです。

では、傾斜している土地を素直に見立てた場合ですが、

その傾斜している敷地に素直に床を置いていくと緩い階段状の空間が生まれます。

その階段状の空間は、傾斜敷地に沿っているため、空間と敷地との距離も程よく

そびえ立つような建物にならない。 

そんな考えを整理して、南あわじの家は生まれました。

建物の先につながる敷地。そしてさらに先に広がる瀬戸内海。そこには時期によって西日が水平線に沈んでいく様子が、見えます。日没が周囲の建物によって隠れる時期でも、夕刻独特の瀬戸内海の『なぎ』(無風でほぼ波のない状態)に西日が当たって、水面が煌めいている状態。

これは、見ることが可能です。

素直に、この景色につながりたい。

そんな思いから、住まい全体を大きな階段のように捉えた床を掛けていくことで

敷地に抗わない空間が生まれました。

敷地に素直に設計する。

言えば単純ですが、その水面下では、白鳥のような足かきが必要です。

しかし、出来上がった空間を見ると、納得と満足があります。

ピンチはチャンス! これは建築にも当てはまるなと思います。

 

 

 

 

長文お付き合いありがとうございました。

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