住まいづくりはもっと自由に、もっと楽しみながら出来ると私たちは考えています。快適でたのしみのある住まい作りのお手伝い。これが私たち Eee worksの仕事です。
一級建築士事務所 Eee works
『あれこれ考える』シリーズ
設計とセンスを考える。
先日、新建新聞社主催、飯塚豊の工務店設計塾のプラスワン講師としてお話しする機会をいただきました。
同講座は、
『センスでしか語られなかった設計手法を論理体系で学び、血肉化する』
との主題のもと、
塾長は飯塚豊先生、特別講師に丸山弾先生にプラスワン講師が、各回に登壇するという布陣で
開校されています。
私は、そのプラスワン講師として、今回第3回の、8月17日に登壇させて頂きました。
飯塚豊先生とは、以前より交流があり、昨年もクローズの設計塾でゲスト講師をさせていただいたこともあり、『今回も宜しく御願い致します』の間柄、です。
丸山弾先生は、今回初めましてのご挨拶となりますが、堀部安嗣建築設計事務所のご出身で、私は以前から、とても繊細で落ち着きのある住まいを創られる建築家の先生として存じ上げていました。
さて、講義の方は、飯塚豊先生が、80分メイン講義をされた後、続いて私のパート60分。
私のテーマは
『性能の先の窓を考える』
性能の先?とは
断熱性能・耐震性能・耐久性能
住まいの『性能』
を高めていくことは必須で、それにより、『健康・安全・安心・省エネ・高耐久』な暮らしが営める住まいを作ることは
もはや、時代のニーズであり、各ハウスメーカーも、断熱性についてTVCMも流れるほど、
少し一般化してきた感があります。
では、その性能が良いことが、断熱性能が良いことが、住まいのゴールになるのか。という視点です。
住まい手にとって性能が良いことは
『良い恩恵のみ』
なわけですが、その性能が良いことだけで、住まいが成立するか。その性能をは手段として、もう少し暮らしやすさ。空間の質、デザイン性も住まいとしての大切な要素ですよね。
ということを考えてみた。という内容です。
実際、私たちは日々設計をする中では、性能に関する仕様はほぼ標準化されており、
耐震性能は許容応力度計算により
耐震等級3、耐風等級2
温熱性能は、
HEAT20のG2〜G3
を標準仕様としています。
断熱性能は、建築地の日射条件や近隣建物状況により、暖房負荷や冷房負荷は若干
変わりますが、この断熱性能になると『暑い・寒い』の温度感は、一般的な住宅のそれとは全く異なり、冬の朝部屋が10度を下回るようなこともなく、夏場日射を遮蔽すれば、狙った温度感を住まい全体で実現できる。ようになります。
耐震性能は、熊本地震で震度6強の地震を2日の間に連続2回、他6強の地震が2回、6弱の地震を3回発生しても大きな被害なく、その後の暮らしが続けられている。(実測データによる)
そんな耐震性能になります。
その性能は、設計段階で、いずれも決まるものになりますがその性能値をクリアすることに加えて、暮らしが少し楽しく豊かになる空間・間取りや仕掛けを作りたいと思って
日々設計しています。
さて、前置きが長くなりましたが、お話ししたいことは、
冒頭『設計とセンスを考える』
これです!
設計者は住まいを設計する=デザインするという理解が一般的かと思います。
そのデザインについて、『デザインする人のセンスがいい・悪い』という評価が
私たちにはついて回ります。
形の良し悪し、バランスの良し悪しの評価は受ける立場ですので、その評価は甘んじて受け入れていますが、その『センス』は生まれ持ったものなのか否か。ということです。
建築に限らず『センス』の良し悪しはよく語られますが、
こと建築に関しては、この『センス』は実は生まれ持ったものではなく、
ある種法則があり、その法則を繰り返し修練することにより自身のセンスが磨かれ、
積み上がっていくものなんですよ。というものらしいですよ。ということを話をしました。
設計者・デザイナーと言われる人の多くが、そしてもちろん私も自身の『センス』について一度は
思い悩み、喜んだり、落胆したりした経験があると思います。
しかし、その『センス』は生まれ持ったものではないと言われたことで、私は
とても救われた。という話をしました。
それに、飯塚先生は微笑み、丸山先生も『いやぁそれすごくわかります』と言ってくださった
ことが、私はとても嬉しかったです。
ということで、今後も法則を修練し、積み上げ『スキルUP』を目指していきたいと思います。
センスは知識によって身につけるスキルである
グッドデザインカンパニー代表 水野学
長文お付き合いありがとうございました。
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