住まいづくりはもっと自由に、もっと楽しみながら出来ると私たちは考えています。快適でたのしみのある住まい作りのお手伝い。これが私たち Eee worksの仕事です。
一級建築士事務所 Eee works
『住まいを考える』シリーズ住まいのエネルギー健康な暮らしと住環境家づくりのはじめに自然環境・災害
性能は手段!性能値は目安!
住まいの性能が、そのパワーを発揮する季節がやってきました。
先日まで、半袖でも大丈夫かな?と思われた気候が、一気に冷え込み、秋が短く、
4季が、
『春・夏・夏・秋・冬』
という5季になってきた感もあります。
今日は、その冬を目前に性能の話。
しかし、性能の必要性、についてではありません。
そもそも性能、特に性能値は、何を表しているのか?という本質的なことについてです。
『そろそろ冬ですね』と季節の話題から入りましたので、
『断熱性能』について考えてみたいと思います。
Eeeworks の断熱性能は
HEAT20 G2以上を標準
としています。
実際お引き渡ししている建物の性能としては、HEAT20のG2からG3位
6地域が主なエリアですので、Ua値0.3前後の建物を設計しています。
これは一見いい性能に見えます。
しかし、、、、
果たして本当に良い性能なのでしょうか?
これを考えてみたいと思います。
まず、Ua値とはなんでしょうか?
実は・・。
U値(←熱の伝わりやすさ)の
A←アベレージ=平均値
さまざまな部位の熱の伝わりやすさを足し算して、面積で割った平均値です。
Ua値とは平均値なんです。
住まいの性能の目安として語られるUa値
住宅会社の優位性を語る数値として使われるUa値
とは、断熱性能の”平均値”です。
ということは、性能が良いところと悪いところがあることが前提で、その平均値。
しかし、住まいにおいて断熱性能の高低がありながらも、住まいの中に伝わる、『暑さ・寒さ』は平均的でに外皮が調整して、伝わってくるか。
当然そんなことはありません!
性能が低い場所では、差し込む『暑さ・寒さ』は強く差し込み、
性能が高い場所では、マイルドになる。
お湯を沸かしたやかんの金属部分は、厚く、持ち手の樹脂の部分は持てる程度の温度。
これと同じことです。
Ua値が一見高くても、各所のU値の通りすべての場所で、そのU値の通り正しく熱は
伝わり、『暑かったり・寒かったりします』
平均的に『結露』が起こったり、起こらなかったりは
しません!
これを前提として性能を伝えることが重要なことだと思います。
Eee worksでは、大きな開口部をよく計画に取り込みますが、この窓は
ここまでの話を前提に考えると、U値は『弱い』部分になります。
なので、この窓を性能的に『弱い』部分にしないために、窓の性能には、こだわっています。
そして、その性能を上げた上で、さらに補強的な工夫をしています。
現在流通する窓の種類は、金属(アルミ・鉄・ステンレス)樹脂、木製
この大きく3種類とその両方を組み合わせたハイブリットタイプです。
Eee worksで採用する窓は、樹脂か木製 金属製の窓は使いません。
ガラスも、シングル・ペア・トリプルが一般的ですが、
Eee worksで採用するガラスは、トリプルが主流で、防火窓が必要な場合はペアの場合もある。
というラインナップとなっています。
窓の性能は、可能な限り上げるようにしています。
それは、Ua値がよくても、『窓』が全体の中では性能が低く、そこを補強することが、
実際の性能向上には、とても必要だからです。
そして、もっと大切にしていることは、その『窓まわり』を住まいの『気持ちいい場所』にしたいからです。
窓の先に続く『中間領域』借景を見るための窓を計画しても、『窓』の性能が低くては、
中間領域や景色を楽しむ前に、『暑さ・寒さ』が勝り、『やめときゃよかった』になりかねません。
窓が大きいことが『暑い・寒い』の原因ではなく、その窓の『性能が悪いこと』
『窓から入り込む熱に対する対策が不足していること』が
窓周りが『暑い・寒い』原因です。
性能は、手段! 性能値は目安!
とは、こういう意味でした。
性能は、気持ちいい場所を作るために、必要不可欠な『手段』ということだと考えています。
長文お付き合いありがとうございました。
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