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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ健康な暮らしと住環境家具やインテリア

2024-03-30

一年点検での気づき Column311

一年点検での気づき

先日、お引渡後の『一年点検』に伺いました。

伺った住まいは、

建て替えの計画で、建て替えを期に2世帯住宅となる。

という計画です。

敷地条件や行政的制約もあり、なかなか難解な部分もありましたが、

PLANを諦めることなく、

奮闘しながらPLAN調整し、無事お引き渡しできた建物です。

(毎回毎物件奮闘は、していますが、、、W)

お引渡後

なかなか、お伺いする時間も取れず、本当にお引渡後1年後の訪問となってしまいました。

建物は、外部・内部とも大きな問題はなく、概ね良好な状態を維持できていて、安堵しましたが、

『チリ切れ』圧倒的に少ない。 

その中でも特に、そんな話題になりました。

『チリ切れ』?? 今から説明していきますね。

内部の仕上げで、壁と天井の隅など、角っこの窪んだ形状のものを

『入り隅いりずみ』

『出隅でずみ』

は、逆に出っぱった隅のことを言います。

内装仕上げの工事的には、壁の材料と天井の材料が合わさる部分ですが、

この部分を『取り合い部分』と言います。

両方の材料が『椅子取りゲーム』をする様に角を取り合うから、『取り合い』というのでしょうか。笑

建築の現場用語には、この様な用語がたくさんあります。

で、その取り合い部分ですが、工事的に分解していくと、天井と壁、2つの要素がありますが、

これは、仕上げ材、下地材ともに別々のものを使って作っています。

なので地震などで、建物が揺れた際は、天井や壁の平面の部分ではなく、その

『取り合い部分』に力が集中し、歪みが生まれます。

この取り合い部分が、ひび割れた様になる現象を『チリ切れ』と言います。

このチリ切れは地震など、建物の揺れによるもの。

 

それから、

お引き渡し後、暮らしが始まり、人から出る湿気、お風呂、炊事で発生する水蒸気により

材料が収縮することによって、縮んだり伸びたりして、その取り合い部分が肌わかれする。

という現象が生まれます。

これは、ある程度は仕方がないことなんですが、

先日、1年点検に伺った住まいは、これが、極端に少なかった。

この建物は、Eeeworksの標準的な仕様で立てさせていただいていて、

極端に高気密で断熱性能が極端に高い。というわけでもありません。

Eee worksの標準仕様

・許容応力度計算による耐震等級3確保

・断熱性能は、HEAT20 G2以上 

 実質G2.5 断熱等級6以上6.5程度

の建物です。

しかし、この仕様により、耐震性能が高く箱体としてしっかり固定されているため、

建物の揺れが少なく、隅に揺れが発生しづらい。

また、

断熱・気密性能、換気性能により水蒸気が野放しにならすコントロールでき、

室内環境が、ある程度一定に保たれることにより、材料の収縮が少ない。

ということが『チリ切れ』の少なさにつながっている。

ということだと思います。

建物性能を上げることは、豊かな暮らしの器を作るための『手段』ではありますが

その基本性能により、暮らしの健全性だけでなく、建物の維持管理の面からも、

1役になっている。ということが言えます。

揺れにくい建物。温湿度変化の少ない建物。

豊かの第一歩目は、『安全で健康に暮らせる』ということですが、

これは、人だけにあらず建物にも言えることだと、改めて思いました。

 

それにしても、天井の杉柾目板

いい色に馴染んでましたね。

 

 

 

 

長文お付き合いありがとうございました。

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