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一級建築士事務所 Eee works
『あれこれ考える』シリーズ探訪記自然環境・災害
一つ一つを大切に
私は、香川県の東の端 東かがわ市(旧大川郡大内町)の出身で、
東かがわで高校生まで過ごしました。進学を機に県外で暮らし始め今では、
そこからの時間の方が、倍ほどになりました。
しかし、私の原風景はこの東かがわにあり、今でも自分は
『香川県人』
と思っているところがあります。
東かがわ市は今、人口が3万人を割り込み、毎月人口が減少する局面に入っているそう。
人口減少局面は、東かがわに限らず、全国で見られる現象ですが、寂しさもあります。
何度か、このコラムでも書きましたが、とても景色が良いところで、
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瀬戸内海に有人・無人の島が点在し、夏にはその島までゴムボートで渡り釣りをして夕方戻る。
なんて遊びは、子供の頃の定番でした。
先日短時間ですが、帰省し気づいたこと(そして反省でもある)が、
『時間の使い方・捉え方について』
私は、時間の使い方が、あまり上手くないと思う。。
熱中すると時間を忘れ、出発のギリギリまで作業したりすることもあり、少々ご迷惑を
掛けてしまったりすることもあり、、。これは、社会人として猛省すべき点。
しかし、東かがわにいる頃は、少なくともここまででもなかった気がする。
それは、時間の捉え方が、全く違っている。ということだと思います。
例えば、
これは、地元の駅の時刻表。
朝夕の通勤・通学時間帯は1時間に2本
それ以外は、1時間に1本
これは、車の所有率が高く、公共交通機関を主な移動手段としていない。という面は
確かにありますが、私が高校生の頃もほぼこのダイアだった気がします。。
要するに、
『この電車(汽車)を逃すと、次1時間後!』
ということです。
部活の遠征で汽車移動の際は、出発時間に遅れまいと自転車を必死に漕いで駅に向かった記憶もあります。
修行時代大阪市内に住み始めた時、一番驚いた事が
『都会暮らしの人は、電車の時間をほぼ気にしない』
もちろん存在しているあると思いますが、修行時代も含め、
大阪地下鉄の時刻表は、私も見たことがない。
『3分後に来るから』という感覚。
探してみたらありました。
平日の7時台19本 8時台26本。。
そりゃこれだけ来れば特に慌てることもなく、『およそこの時間帯に出れば、大丈夫』
という感覚になります。
しかし、1時間に一本の汽車に乗ることが前提となるとそうはいかない。
時刻表に合わせ準備し、早めに出かけ、少し待って汽車に乗り込む。
貴重な一本
を乗り過ごすと、大幅な遅刻になってしまうから。
この汽車の時間を軸に予定が組まれていく。
そしてその事前の準備が組み立てられていく。
この使い方がとても丁寧だと感じ、そうではなくなっている自分の時間の使い方を
反省しました。
田舎は、時間がゆったりしています。
それは景色が変わらないから。という見方がありますが、それは一理あります。
『変える必要に迫られないから』という理由かと思います。
しかし、それにより豊かさが守られる。という側面もある。
学生の時、夏休みのスケッチの課題で描いた
香川県庁舎 丹下健三先生の代表作
30年前スケッチを描いた頃と、変わらず威風を持って建っています。
その頃、通い始めた名店も。
その頃から、帰省のたびに食べるこの味も。
『変わらないことが、価値』
それもまた 真理
改めて、
『一つ一つを大切に』
と思った1日でした。
長文お付き合いありがとうございました。
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