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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

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2025-01-19

当たり前を変わらず続けて行く Column352

当たり前を変わらず、続けていく

阪神淡路大震災から30年経ちました

30年の節目の年という事で、いろいろなメディアでも大きく取り上げられていた様に感じます。

 

当時

県外で学生生活をしていた私は、その一方を朝7時頃ニュースで知ることとなりました。

画面を通して見る景色は、現実のものと思えず映画の一場面を見ている様な感覚で

しばらく眺めていたことを覚えています。

その後実家(東かがわ市)に連絡するも、全く繋がらず無事を確認できたのは夕方でした。

翌1996年、大阪市西区で設計事務所での修行時代をスタートさせました。

大阪市は震災の影響はそれほど感じることはありませんでしたが、

入所一年目に被災した神戸の設計事務所の片付けのお手伝いにも出向きました。

また、神戸の設計事務所 アトリエ第5建築界が

震災をテーマにしたインスタレーションをイタリアのヴェネチアで開催された

1996年第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展(共同作品)の出展するという事で、

神戸での模擬組み立ての手伝いにも参加させていただきました。

出展作品は 金獅子賞を受賞された様で、私は 震災で傷ついた材木・家具を

指示通り運搬し積み上げただけでしたが、今でも当時の作業はよくおぼています。

被災した建物が覆い尽くしていた道路から徐々に撤去され、道路が見える様になり

次第に敷地内の被災材も撤去されるという状況を見たことが、建築修行の始めの一年

でした。

被災された方々の住まいの建て直し、教会の再興計画などさまざまプロジェクトが、

当時の事務所でも進んでいました。

 

あれから30年

1月17日が来るたびに、毎年 被災した方々への哀悼を表し

防災の大切さを語る様な時間が流れます。

当然のことと思いますし、大切な時間だと思います。

しかし、私は建築実務者として、その後にも何度も発生している自然災害から、

何を学びどう自らの仕事の仕様を変更してきたか。

これが、最も重要であると考えています。

いつ発生するかわからない自然災害で我々ができることは、それに耐えうる構造体を

当たり前に設えることであり、もしも冬場に被災しエネルギー供給が絶たれたとしても

必要最低限の温度を保てる外皮を作ること。

その後の暮らしが、多少の補修で十分継続できること。

だと考えています。

絶対はありません。しかし分かっているにも関わらず、その対策を取らない。

という事は実務者としてあってはならないと思います。

自動車業界と同様に、エアバック装備は当たり前。その有無については

あまりにデフォルトすぎて誰も意識していない状態。

この様な状況が当たり前になって欲しいと思います。

あの日から30年後の翌日、神戸を一望できる六甲山に登りました。

いい天気で、穏やかな神戸港、神戸の街並みが一望できました。

この日の前後だけ、イベント的に震災を語るのではなく、ここから何を学び

どう仕様を変更するのか。 ここが最も重要であると、

全ての復興事業を終え、復興・進化した穏やかな神戸の街並みを見ながら

そう感じました。

 

今回の登山は、氷瀑した滝を見るための登山

綺麗に氷瀑した滝は、壮観でした

 

本日、筋肉痛 強めです!

 

 

 

 

 

 

長文お付き合いありがとうございました。

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