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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

健康な暮らしと住環境家づくりのはじめに

2025-03-15

気密測定 少々マニアックな話 Column360

気密測定 少々マニアックな話

少々マニアックな内容ですが、できるだけ簡単に書いてみます。

気密測定とは、住まいを箱と見立てたとして、箱の全面に穴が空いていないかを検査測定する

そんな試験です。

寒い住まいの定番『すきま風』これは、壁や床、窓の隙間から、空気が入ってくることを

指します。 一昔前の、そう実家ではよく聞くお話です。私の実家も昔はそうでした。

『今の新築住宅で、そんなことないでしょう、、、』

と言われるかもしれませんが

いえいえ いっぱいあります。

むしろまだ、そちらの方が多いくらいでしょう。。 他者批判になるので、この辺にします。。

その『すきま風』は、何が問題なのか。

すきま風は元をたどれば、外気が室内に入ってきている という状態です。

単純に、冬寒いことがまず問題なわけですが、それよりも実は大きな問題があります。

『すきま風、寒い』ということは冬の状況。 冬は室温の方が、外気よりはるかに高い。

そうです。その外気が暖かい室温に出会った時に、

『結露』が起こります。

おそらくすきま風がある住まいは冬窓ガラスが結露もしているのではないでしょうか。

その結露は、窓ガラスの場合 面倒ではあるものの拭き取れば一旦対処は終了します。

しかし、隙間風が通ってくる壁、壁と床の隙間の場合どうでしょう。

その壁の中で起こった結露は拭き取ることができません。 

それを『壁体内結露』カスケの家さんのブログより

と言います。この壁体内結露が厄介で、冬の間連続的に壁体内結露が起こった場合、

そこにある断熱材が乾燥せず、湿った(濡れた)状態になります。

湿った(濡れた)断熱材はその機能を果たさないばかりか、そこでカビの発生も起こります

そのカビ菌は隙間風と一緒に室内に運び込まれることになります。

これが、健康被害を起こす原因になります。

また、別の観点からですが、

住まいには24時間換気のための換気扇が付いています。

室内で発生した二酸化炭素を外気と入れ替えるために換気扇と給気口が

セットで取り付いています。

しかし、隙間風が発生している住まいの場合、換気扇を回しても換気がうまくできません。

風船を想像してみてください。穴が空いていればいつまで空気を入れても膨らみません。

その逆もしかりで穴の空いた箱の空気を換気扇で抜こうとしても、隙間があることで

圧力がかからず部屋の空気全体を入れ替えることができない。

そんなことが起こります。

本来換気で室内の二酸化炭素と外気を入れ替えたい その機能が果たせていません。

そのようなことから、住まいは隙間をなくすことが求められるわけです。

 

・断熱材の効果を適切に発揮させるため

・壁体内結露を起こさせないため

・換気を適切に行うため

 

こんなことが、気密を上げておく意味になります。

そこで、丁寧に施工した室内の気密シートに漏れがないか試験をして調べる。

これが気密測定になります。

気密の施工の話は今日は割愛して、気密測定を行なった結果から結果内容の味方を少しだけ。

気密測定を行うと、C値という数値が得られます。

C値 0.2cm2/m2 と表記されます。

これは、住まい全体の床・壁・天井の総面積の中にある隙間を1m2あたりどれくらい?

と表しています。

我々の業界では、

新築住宅の場合 0.5cm2/m2程度でOK 

リノベーションの場合は 1.0cm2/m2程度でOK 

と言われています。

隙間の平均が、1mx1mのレジャーシートに、5mm x 10mm程度。

これくらいが一般的なゴールラインと言われています。

これが、厳しいか標準的か。。私たちは、標準的な数値と考えています。

そして、私がこのC値よりも気にしているのが、n値(隙間特性値)です。

この隙間特性値は、1.0~2.0の数値で表され、数値が大きなほど

大きな穴、1.0に近づくにつれ、針で刺したような小さな隙間を表しています。

C値はあくまで平均値なので、いくら数値が良くても、99%隙間なしで10センチの穴が

1箇所だけある。ということも平均値の場合はあり得ます。

そこで、この隙間特性値をより重視しています。

Eee works の気密測定は室内のボードを貼る前に行います。シートの状態です。

シートはタッカーと言われるホッチキスのようなもので止めつけることもあったり、

重ねた部分をテープで収めたりしています。

この時点で検査をすると、仕上がった時よりも数値的には少し不利になりますが、

何かエラーがあった場合まだ手直しができる。

そのためにこの段階で測定をしています。

 

今回、アーバンハットの気密測定結果は、

C値 0.2cm2/m2 n値1.14 という好成績でした。

 

気密試験の結果は現場施工の丁寧さの評価です。

n=1.14ということは、対処するには小さすぎる隙間がたくさんあるということです。

これは、仕上げのボードを貼り、押さえつけることで改善されると考えて良い隙間です。

非常に良い結果で、一安心しました。いつも丁寧な施工ありがとうございます。

 

 

 

さあ今日は、ドジャースと巨人の試合ですね!

ビール片手にリビング観戦しましょう!

 

 

 

 

 

長文お付き合いありがとうございました。

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