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Column コラム

『あれこれ考える』シリーズショートコラム

2026-11-08

体の現在地を知る|六甲の山道にて Column447

体の現在地を知る|六甲の山道にて

昨日は、久しぶりに六甲山を歩いてきました。

かつては芦屋川からロックガーデンを抜け、有馬温泉へと下りるのが、定番ルートでした。

北アルプス、中央アルプスと登り、次は『北岳三山縦走』の予定を立てていた頃、

六甲山は私にとって、トレーニングの場であり、アルプス挑戦に向けて、

『よしこれならアルプスも大丈夫!』と自分の現在地を知る山でもありました。

しかし、コロナ禍で計画が頓挫し、その後しばらく山から離れることに。

この数年の運動不足や体重の増加、そして年齢の重ね方には抗えず、

ここ最近の山歩きはどうにも満足いくものがありませんでした。

六甲山は、身近な里山でもありながら、ルートの難易度も多彩でファンが多い山です。

そこで、今回は見栄を張らず、六甲道からの比較的穏やかなルートを選択。

標準タイムで歩き切ることはできたものの、かつての自分の軽やかさと比べれば、

身体の退化は隠しようもなく、なんともしょっぱい山歩きとなりました。

息が上がり、重くなった脚を一歩づつ持ち上げながら、ふと思うことがあります。

私たちは普段、頭の中のイメージや過去の記憶だけで『自分はまだこれくらいできる』と錯覚しがちです。

けれど、斜面のある山道に身を置くと、重力と筋肉は嘘をついてくれません。

良くも悪くも、『自分の現在地』を冷徹に突きつけられます。

想像以上の疲労感と少々の情けなさを噛み締めながら、

これだけは定番の昼食とコーヒーを流し込み、昼休憩を取りました。

けれど不思議なもので、休憩ですこし身体の疲労が抜け、山を降りてくる頃には、

『もう一度、あのアルプスの稜線を歩きたい』という気持ちが、湧き上がってきました。

 

ないものを嘆いても仕方ない。

まずは、日々の体力づくり、スクワットから身体を整え直し、12月に再びいつもの

ロックガーデンルートへ挑戦することを決めました。

日々の小さな積み重ねでしか先には進めないという基本に、もう一度立ち返りたいと思います。

 

住まいをつくることも、きっと同じです。

頭の中の観念だけでなく、身体の感覚に嘘をつかず、足元からひとつづつ確かめながら整えていく。

心地よい筋肉痛を抱えながら、今週も図面に向かいたいと思います。

 

 

 

今回も長文お付き合いありがとうございました。

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