住まいづくりはもっと自由に、もっと楽しみながら出来ると私たちは考えています。快適でたのしみのある住まい作りのお手伝い。これが私たち Eee worksの仕事です。
一級建築士事務所 Eee works
『あれこれ考える』シリーズショートコラム
体の現在地を知る|六甲の山道にて

昨日は、久しぶりに六甲山を歩いてきました。
かつては芦屋川からロックガーデンを抜け、有馬温泉へと下りるのが、定番ルートでした。
北アルプス、中央アルプスと登り、次は『北岳三山縦走』の予定を立てていた頃、
六甲山は私にとって、トレーニングの場であり、アルプス挑戦に向けて、
『よしこれならアルプスも大丈夫!』と自分の現在地を知る山でもありました。
しかし、コロナ禍で計画が頓挫し、その後しばらく山から離れることに。
この数年の運動不足や体重の増加、そして年齢の重ね方には抗えず、
ここ最近の山歩きはどうにも満足いくものがありませんでした。
六甲山は、身近な里山でもありながら、ルートの難易度も多彩でファンが多い山です。
そこで、今回は見栄を張らず、六甲道からの比較的穏やかなルートを選択。
標準タイムで歩き切ることはできたものの、かつての自分の軽やかさと比べれば、
身体の退化は隠しようもなく、なんともしょっぱい山歩きとなりました。
息が上がり、重くなった脚を一歩づつ持ち上げながら、ふと思うことがあります。
私たちは普段、頭の中のイメージや過去の記憶だけで『自分はまだこれくらいできる』と錯覚しがちです。
けれど、斜面のある山道に身を置くと、重力と筋肉は嘘をついてくれません。
良くも悪くも、『自分の現在地』を冷徹に突きつけられます。

想像以上の疲労感と少々の情けなさを噛み締めながら、
これだけは定番の昼食とコーヒーを流し込み、昼休憩を取りました。
けれど不思議なもので、休憩ですこし身体の疲労が抜け、山を降りてくる頃には、
『もう一度、あのアルプスの稜線を歩きたい』という気持ちが、湧き上がってきました。
ないものを嘆いても仕方ない。
まずは、日々の体力づくり、スクワットから身体を整え直し、12月に再びいつもの
ロックガーデンルートへ挑戦することを決めました。
日々の小さな積み重ねでしか先には進めないという基本に、もう一度立ち返りたいと思います。
住まいをつくることも、きっと同じです。
頭の中の観念だけでなく、身体の感覚に嘘をつかず、足元からひとつづつ確かめながら整えていく。
心地よい筋肉痛を抱えながら、今週も図面に向かいたいと思います。
今回も長文お付き合いありがとうございました。
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