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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

探訪記

2018-07-17

探訪 藤森照信 column207

探訪 | 藤森照信の世界

日本の建築史家 建築家 東京大学名誉教授

東北芸術工科大学客員教授。他。

 

ラ コリーナ近江八幡 

ClubHarie を展開するたねやグループの 

和・洋菓子を製造販売する旗艦店

これまで、藤森建築は、長野県茅野市の

『高過庵』が見学した唯一の実作でした。 

『高過ぎる庵(茶室)』というネーミング、そして、それを実際に作ってしまう。という奇想天外さから、私の中では、少し風変わりな、作風という印象が強くありました。

 

故・赤瀬川原平さんの自邸の屋根に『にら』を植えたり、話題性には事欠かない。という印象で、現場も、『建築』というよりは、ワークショプに近い感覚で、みんなで楽しく進んでいるのだろうと思っていました。

建築と純粋芸術の解釈が独特な、言ってしまえば『異端』という認識です。

 

しかし、ラ コリーナを訪れて、その認識は思い込みだったのでは、とおもいました。

写真の建物は、たねやグループのOffice棟 今にも変身して動き出しそうな物体 ジブリ映画『風の谷のナウシカ』のオームのような風体です。

しかし、この丸い塊の部分。近くで見ると、銅板を一枚一枚鱗のように貼り付けていることがわかります。しかも一枚一枚大きさ、曲げ具合が全て違う。

全体としては、WSで製作したようなゆるい雰囲気を作り出し、しかし実際は、その世界感を完璧に演出すべく、緻密に計画されていることが分かりました。

それは、この荒れ感を緻密に表現した銅板金と芝屋根という『ザックリ感』のコンビネーションのなせる技だと思います。

 

訪れた人が、インショップでアイスクリームやフードを求め、思い思いの回廊のベンチに腰掛け、ジブリの世界感を満喫する様は、それすらも、完璧に演出された藤森ワールドであったのだろうと思わされます。

 

門から、一歩入れば、敷地内に、『既製品』と一目でわかるものはほぼなく、全て世界観の中の1パーツとして仕上げられている様は、

『すばらしい』という思いと同時に、今までの私の認識は思い込みであったを思える出会いとなりました。

 

同じ近畿圏にありながら、好きな洋菓子ベスト3のバームクーヘンの総本山でありながら、遅すぎる訪問でした。

また、行きます。今度はバームクーヘンを理由に。

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