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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ健康な暮らしと住環境植栽・外構計画

2023-06-10

住まいと植栽を考える Column 272

住まいと植栽を考える

私たちの住まいの計画は、外構計画と同時に進みます。

 

住まいは完成したけど、外構の予算が厳しくなってしまった。

外構に取り置きしていた予算を設備Gupに廻すことに、、、。

 

よく聞くお話です。

 

また、街中で、敷地に住まいのみが完成し外構がまだ手付かずの状態の建物も

よく見かけます。

私たちの住まいの計画は、最初から外構計画が同時に進んでいます。

むしろ、まず外構の計画からスタートしています。

 

理由は単純で、

『場所の置き換えができないものが多い』からです。

例えば、駐車場

車は前面道路から敷地に入ります。自転車・バイクも同様です。

ということは、前面道路に面した場所にしか、駐車・駐輪場は設置できません。

住まいの位置よりも先にこれが決まります。

車は、1台ですか?2台ですか? 自転車・バイクは何台ですか?

これは、建物の計画が進んでしまった後では、どうにもなりません。

なので、建物よりも先にここが決まります。

 

ここでポイントです。

この駐車・駐輪場ですが、住まい計画の中で、

『オモテ』におきたいものですか?

『ウラ』動線上に置きたいものですか?

ここで、敷地の『オモテ』と『ウラ』の見立てが大切なポイントになります。

敷地の優劣をつけるという意味ではなくて、

より気持ちの良い場所はどこか

より家事動線として、利便性が良い場所はどこか。

これを見定めていきます。

 

なので、この時点では、駐車・駐輪場のおおよその位置

住まいのおおよそのボリューム

住まいの中で、気持ちよさそうな場所と駐車・駐輪場に紐づく家事動線に乗っかる便利の良い場所は、どこか。

 

これくらいのことを、大まかに敷地に落とし込んでいる状態です。

そしてそこから、

 

住まいがこの『オモテ』面のいいところと、どう繋がるか。を計画していきます。

これが、『中間領域』の計画になります。

 

建物から設計がスタートして、プランができて、最終的に敷地に落とし込んで、

辻褄が合わない部分をプランを”出っぱり引っ込み”修正する方法とは、全く逆の方法です。

また、あらかじめ決まったプランを敷地におとしこみ、余ったスペースが庭であり、駐車場この設計ルートとも全く違います。

 

最初に敷地を訪れた時にその敷地の『オモテ』と『ウラ』を見定めその法則に則って、

駐車駐輪場の位置を決め、『オモテ』をより良くなる様計画する。

こうすることで、気持ちの良い場所は、より気持ちよくなります。

 

『中間領域』とは、季節や気候により状態が変わる自然と、一定の状態の室内をつなぐ

中間に位置するものです。

昔の家屋で言う『縁側』今も残る『軒下』『ウッドデッキ』もそうだと思います。

ナカでもなくソトでもない。文字通り『中間』のゾーンです。

 

その性格の違う、二つの空間を緩やかにつなぐ装置として、建築的な装置として先ほどの

『縁側・軒下・デッキ』があり、

一方、自然の側の装置として『植栽』が登場する。と考えています。

 

なので現場が進み、足場が取れ何も外構が施されていない状態で、心なしかトゲトゲとした印象に

見えていた住まいが、植栽や外構が備わることで

その敷地・周辺との境界が良い感じに曖昧になり、”なじむ”のだと思います。

外壁と植栽の相性が良い場合は、更に一体感が生まれます。

また南面に植えた樹木を

 

「植栽で日射をコントロール』という話をよくしていますが、

これは、最初から、『日射遮蔽装置としての樹木』ありきで始まったことではなく、

 

日射を受ける場所に樹木が計画されることが多いので、結果的に植栽は

『日射をコントロールする』役割も担っている。

 

という、結果としてそうなった『副産物』の様なものです。

 

今は、すっかり様子が変わってしまいましたが、

私たちが小学生の頃。40年くらい前は、真夏でも、木陰に入ればまだ涼しかったものです。

湿度はそれなりにありましたが、木陰で『熱中症になる』なんてことはなかった。

 

温暖化により気候が変わってしまい、設備機器の進化で室内環境は設備機器によってのみ

制御されることが一般的になってしまいましたが、

 

この様な『風情』も残していきたい。

四季が感じられる『樹木』を植えていきたい。そう思っています。

なにせ

住まいは豊かなくらしのうつわ 

ですから。

 

長文お付き合いありがとうございました。

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