住まいづくりはもっと自由に、もっと楽しみながら出来ると私たちは考えています。快適でたのしみのある住まい作りのお手伝い。これが私たち Eee worksの仕事です。
一級建築士事務所 Eee works
『住まいを考える』シリーズ
目次
突飛押しもないタイトルですが、一般的な山行シーズン終盤に立て続けに
『台風』・・。
関西から、岐阜・長野・富山・山梨のアルプス方面への山行は遠距離で、関東地方からの山行に比べ、前後で余計に1日必要になります。
なのに、狙いすまして、週末に台風。
台風の頻発、大型化は『地球温暖化』に起因するところが大きく、
もちろん住まいの備えを万全にしておくことは、とても大切なわけですが、
今日はその切り口ではなく、台風情報を見ている中で、
『テン泊が防災』に大きなヒントになると思ったので、ちょっとまとめてみます。
まず、私が言う『テン泊』は、登山後の宿泊先として山小屋ではなく、『テントで泊まる』
と言うことです。
オートキャンプもテント泊はありますが、これはまた別です。
登山道が整備されている山には、およそ
『山小屋』が夏シーズンを中心に開かれています。
一般的には、この6月頃から10月頃までのシーズン中に登山を楽しみ山小屋に泊まります。
このシーズン以外の山小屋の閉まった後のいわゆる『雪山登山』は
かなりのツワモノコースで、一般の登山者は、
なかなか行けるものではありません。
(もちろん山によります。)
夏シーズンのテン泊は。
なので、その一般のちょっと上くらいだと思います。
これは、山に行く人なら誰でも知っていて、
そして、私もいろんな経験から、実感しています。
捻挫・骨折・水が切れ、寂しぃー。
これ全て自分で処理しなければなりません。
基本、スマホも通じません!
そして、この潔さが山魅力の一つだと思っています。
山を奥に進むにつれ、人工的な音がどんどん消え、『無音』に近い環境になってくると
なんとも言えない
『幸福感というか充実感』
があります。私は、これがとても好きです。
さて、
山に入って安全に降りてくるまでの行程をシミュレーションし、それに必要な、
『衣=着替え』
『食=水・食事・行動食』
『住=テント』
を全て、自分で背負って山に入ります。
当然、充実装備にすればするほど、その重量は”どんどん”増えていきます。
やってる人は、結構皆言いますが、
「絞ったつもりがなぜこんなに重い??。。』
ちょっとアレコレ増やしただけで、ズッシリ重くなります。
例えば、3泊をテントで泊まるとして、水も食料も入れると、
ザッと20kg弱。
20kgを背負って、グラグラする石や砂利の上を長い時は8時間も歩きます。
正直、『捨てたいわ~』と思うこともあります。
なので、
持って行く物は、たとえ100gでも軽く。
兼用できるものは、なるべく兼用。
速乾の衣類で、着替えは最小限。
帽子サングラス必須、日焼けは体力を消耗する。
高カロリーの行動食を少量持って、エネルギーチャージ。
などなど、その上で、
楽しみのコーヒーやら、山メシやらも持っていきます。
どうでしょうか。
これ、『足るを知る』ことだと思ったのですが、いかがでしょうか。
住まいの計画とリンクしませんか。
必要最小限・最軽量のものを予算の範囲で厳選して、兼用と工夫でものを減らす。
山では、日射をきっちり防ぎ なるべく体力を温存できる足運びとスピードで歩く。
これは、住まいに言い換えると、
安全・安心が確保できた、暮らし・楽しみに必要な空間を、予算の範囲内で、実現する。
外部環境に左右されないよう、日射の取得と遮蔽をコントロールして、
なるべく少ないエネルギーで暮らせるような器を作る。
その中で、暮らしを存分に楽しむ。
こんな感じでしょうか。
山に持ち込むものは、
シンプル IS ベスト
住まいも、この考えでまとめれば、無駄な物が少なく、スッキリした暮らしになる
そして、山行道具は、即戦力として防災グッズになります。
なので、この収納スペースだけは、
別腹で。。。。
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