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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ健康な暮らしと住環境

2020-01-16

『住まいは、暮らしの器 機能はデザインに優先する』Column258

『住まいは、暮らしの器 機能はデザインに優先する』

2020年の1月もはや半月が過ぎ、すっかり新年ムードから、通常モードです。

このままバタバタと2月に突入して、あっとう間にまた年末。。。てなことに。

 

2019年は、私が設計者を志し修行していた頃 師匠に言われた言葉、

『住まいは、暮らしの器 機能はデザインに優先する』

 

これが、さらに厚みを持って感じられた一年でした。そして、これからもさらに厚みを持って

私に影響力を持つ言葉だろうと思います。

 

今私は、いわゆる

『高性能住宅・エコハウス』

設計していますが、実は、『エコハウスを作る!』ことがゴールではありません。

     住まいとは、そこに住まう人が、

     健康でも、患っていても、

     喧嘩してても、嬉しいことがあった時も、

     誕生日でも、フラれた時も、

     いかなる状況であれ最終的に

  『戻る』場所であり、

     明日への英気を養う ベース 

     の場所だと思っています。

 

私も昔は、

『住まいにいかに非日常を取り込むか』をテーマとして考えていた時期もありましたが、今は、いかに日常が「穏やかに、くつろげるか』が大切になり

その恩恵も身を持って実感しています。

 

アラフィフ世代になったことで少し、落ち着いた思考ができる様になったのでしょう。

 

住まいは、いつでも『戻る場所』と考えると、あまり奇をてらったものではなく、

『じっくり落ち着ける空間』のほうがふさわしい。 そう考えています。

なので、今の私の住まいに対するテーマは、

『豊かな暮らしの器を作りたい』です。

 

しかし、その『じっくり落ち着ける空間』これがとても難しい。

住まい単体で考えると

住まいの中では、集まって住む関わりと 心地よい距離感の確保と居場所づくり。

 

そして、周囲との関係では、

周囲の環境との関わり、取り込む外部とそれに対する解放と、プライバシーの確保、

 

相反するテーマが同時に共存する とても難しく、面白い建築。

それが『住宅』だと思います。

 

さて、住まいの『じっくり落ち着く空間』とは、どの様な空間でしょうか。

先日、ジャニー喜多川さんがプロデュースされたジャニーズジュニア講演の様子がニュース番組で流れていて、その講演内で『戦争』をテーマにした舞台がありました。

 

ジャニーズといえば、エンターテイメント集団ですが、その舞台で『戦争』を扱う意味は、

 

『戦争のない当たり前の日常があって、

初めてエンターテイメントを楽しむことができる』

ということだそうです。

 

これは、全く住まいに通じる話だと思います。

心身ともに健康で初めて、『楽しみに向かって進める』

 

ちょうど、明日発生から25年を迎える

『阪神淡路大震災』

1995年1月17日5時46分

昨日までの日常が一気に変わってしまいました。

続くと思っていた『日常』

が寸断された時間です。

 

私は、建築に携わる前年で、震災の復旧が修行時代の最初の仕事でした。

それから、25年 とても長い様であっという間だった気もします。

 

今私たち、住まいを作り出す実務者に求められることは、

 

『日常が不安なく健康に続く家』と言ってもいいかもしれません。

 

気にしなくとも、そこにあり続けるという安心感。

それは、奇をてらった様なものではなく、どっしりと基礎の様に目立たず、

 

しっかりと上家を支える様なものでなくてはなりません。

 

なので、『高性能な住まい・エコハウス』は、まず基本性能として必須なものであり、

それ自体が、他との差別化を測る様なものでなく、

 

当たり前に備わっているものではならないのだと思います。

しかし、残念ながら全くそうはなっていない。というのが現実で、

 

性能を全く数値で明示できない『なんちゃってエコハウス』がその多くを占めています。

 

阪神淡路大震災では、

10万戸以上の建物が全壊し、6000人以上の命が奪われました。

 

そんなことが、『日常』を送っていた住まいで起こった。

 

それを実務者として、再度真摯に受け止め、商売の訴求ポイントとしてではなく、

住まいの『安心』を担保するため、当たり前に

『耐震性=構造計算、耐震等級3』

寒い冬に万が一停電する様な災害が発生しても、温度を維持できる断熱性

『HEAT20 G2〜G3』

 

それをしっかりベースとした上で、

 

その家族の特徴に沿って、個々の適度な距離感を保った居場所づくり。

町との関わり、取り込む自然の工夫、

外リビングなど、中間領域をいかに作り出すか。

そんな魅力づくりを計画面で取り組んでいく。

 

それこそが、

 

『住まいは、暮らしの器 機能はデザインに優先する』

 

ということだと思っています。

2020年また、あの日を前に 

 

お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、

想いを新たに取り組んでいきたいと思います。

 

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