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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『あれこれ考える』シリーズ

2024-01-20

デジタルとアナログ column301

デジタルとアナログ

どうにも手帳や、手書きをデジタルに移行しきれない。

先日現場打ち合わせで、大工の棟梁がiPadに図面を入れていた。

最近色々な現場で採用されている、現場管理システムを導入し、図面や

指示事項、変更項目を共有するシステムである。

私も使ってみて、本当によくできたシステムで、遠方の現場監理や、どうしても時間が取れない時、現場の確認、意思疎通をするためのツールとしては、とても便利なシステムです。

私もそのシステムの中では、図面もPDFで送信するし、閲覧も指示もするものの、

現場に行く時は、やっぱり紙のA4製本が手放せない。。

 

打ち合わせ事項がある時は、A3の図面を別に打ち出し、そこに書き込むスタイル。

最近 

小さ(過ぎる)文字が

(少しだけ)見えにくく

なってきて、

プリントアウトする図面の文字をもう少し大きくしておけばよかった。と思うこともチラホラ。

一方iPadの棟梁は、スマホ同様に画面を親指と人差し指で、シュッと広げれば、どこまでも拡大される。

あっ、その図面LINEで送ってもらえますか。と対応もライト。

図面への書き込みも、製本の場合は書き込みスペースが限られていて、書き重ねることで、

煩雑になり、現場進行中は把握しているものの、現場終了後資料として見返した時に、

さて?どれが最終の書き込みか、、。 

その時系列がわからなくなることもある。

一方iPadは、書き込みたい図面(例えば平面図)をコピーして書き込み専用平面図を

瞬時に作ることもできるしその平面図に指示事項を書き込んで、

事務所スタッフへの指示事項、施主さんへの確認事項などそのままメールやラインに

添付することもできる。

とても、便利。。

 

しかも、随分前からiPadは持っていて、移行しようと思えば、すぐにできる環境にある。

実際、何度か使ったこともあり、その利便性はよく理解している。

何より、

『すこしだけ見えにくい。小さ過ぎる文字問題』

即・解決

もう使わない手はない。

けどもなぜか 移行しきれない。

それは、画面の上を専用ペンで描く感覚が、紙の上に鉛筆で書く感覚に全く追いつかないから。

これに尽きると思う。

紙の質感によって鉛筆の走りは全く違うし、鉛筆のグレードによっても全く違う。

私は、トンボ鉛筆派でMONO100シリーズ

を愛用しています。

鉛筆の芯の滑らかさが抜群で、紙の上で引っかかることなく、滑らかに走ってくれる。

これが、ものづくりの現場でアイデアの整理をする時、定まらない線を書き重ね

アイデアの輪郭を次第に固めていく作業にとても向いている。

そこが、画面にペンを乗せた瞬間

『バシッ』とYES/NO

が突きつけられる

iPadではどうもしっくりこない。

最初から、考えがまとまっているならそれでもいいけども、考えを巡らせながら

最終的な形に絞り込んでくような時は、ふわふわとした、おぼろげな線の方がいい。

ものづくりはやはり手を動かし、鉛筆と紙の触れる振動が指先から伝わり、

脳の刺激となる。という点も含めて簡単には捨てきれない。

そしてもう一つ、手帳と、スマホカレンダーの二刀流も同様の悩ましい問題。

スマホに保存する事で、パソコンにも同期でき、至極便利であるものの、

手帳に書く。そして私の場合、『貼り付ける』これが捨てきれない。

出向いた先の サービスエリアのスタンプ、駅・空港のスタンプ、などを台紙に押し

それを手帳に貼り付けるという習慣がある。

大竹伸朗さんのように、、、というイメージです。

最終的に手帳は、一年使うと、使い初めの倍ほどの厚みになる。

それを見返すということが趣味ではないけども、予定を振り返って確認した時に、

その貼り付けたものから、当時の気持ちが蘇り、なぜそのような判断をしたのかなど、

気持ちの枝葉がありありと蘇ってくる。

これは、デジタルメディアでは難しい。

 

と、『鉛筆が良い。手帳がいい』理由をここまで書いてみて、

つまるところ『MONO好き・文具好き』ということなのかもしれないけど、

ものづくりに関わる一人として、そんな道具好き、作業好き。

そんなこだわりもあっていいのでは。と思ったり。

 

 

長文お付き合いありがとうございました。

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