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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ住まいのエネルギー健康な暮らしと住環境

2024-03-02

祝上棟 宝塚の家 column307

祝上棟 宝塚の家

先週につづき、宝塚の家 

無事上棟しました。誠におめでとうございます。

実は今回、宝塚の家の建て方工程中は、雨予報で

ウェザーニュースと睨めっこでした。

建て方工程は、クレーン車を使った建て方がハイライトで、そこが注目されますが、

工程全体では、まず土台敷き。水平と直角を確保しその後

クレーン車を使った建て前の日の前日に行う

『宵建て(よいだて)』

宵建て(よいだて)は、通常材料の受け入れ仕分けが主な作業。

余裕があれば、1階の柱と比較的軽めの梁を手上げしながら翌日の作業がスムーズに進むための準備作業的な日。

あくまで本番は、翌日のクレーン車を使った建て前で一気に棟木まで上がる日がハイライト。

なんですが1週間前の予報では、

建て前当日は終日雨。

日が近づくに連れ、宵建ての日は晴れに変わり、

当日が午後遅めから雨の予報

変わっていきました。

ということで、宵建ての工程を集めに変更し、手上げでは、かなり重かったであろう梁も

手上げと補助で建ててくれていました。 

木又工務店 さすがです!

なぜそこまでして、雨を嫌うか。

作業しずらいから!

『違います』

 雨で材料を濡らさないためです。

特に合板は雨厳禁です。木材はどれほど乾燥している木でも、含水率15%ほどは水分を

含んでいて、少々雨に濡れた程度であれば、拭き取り乾かせば大きな問題にはなりません。

しかし合板は、薄い板を接着剤で張り合わせた材料。

これはとても水に弱く、雨に打たれるなど本格的に水濡れすると、歪んだり接着が剥がれるなど

本来の性能が、著しく失われます。そうしないために、雨に濡らさない。

 これを徹底しています。

そのために、晴れた日に手上げにもかかわらず、行けるところまで前倒しして作業を進め

翌日の午前中で、大方の作業を終え、全面シート養生ができるまで進める。

そう判断してくれていました。

現場チームの 木又工務店さんに感謝です。

初日の作業の完了時には、1階の床合板は、全面シート養生、化粧で見せる梁も養生し

万が一の夜間の雨に備えていました。

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前回の着工;基礎工程columnでもお話ししましたが、耐震等級3の建物は耐震等級1に比べ

部材の点数、寸法が大きくなりがちです。

 

まして今回は、2.5mもの跳ね出し梁があり、建物に飲み込む部分も合わせると

その針の全長は5mにもなります。

流石に、一部機械は使ったそうですが、『濡らしてはならぬ』とのその心意気に頭が下がります。

建て前の日は私も現場入りしましたが、前日の宵建ての進み具合から当日の作業は

かなりスムーズでお昼前には、ほぼ骨組みは立て進んでいました。

私たちの建物は、屋根断熱を採用することが多く、屋根合板の上に断熱材を敷き詰める工法を

採用しています。そのため、屋根を支える梁は、屋根勾配に沿った『上り梁』となることが多く

その梁の上に構造用合板を貼ります。

建て方が完了した段階では、庇が全く出ていないのは、そのためです。

その屋根合板が完了するところまで進めば、シート養生が可能で、そこまで進んだ段階で

ちょうど14時頃。

ウェザーニュースでは、14時半頃から『雨』計画通り雨から逃げ切った形です。

住まい手は遠方から所用を済ませて駆けつけてくださいましたが、当日は、

到着した段階では、雨で現場的には、完全雨養生済みの状態。

ダイナミックな建て前をご覧になりたいとのお話もいただいていましたが、濡らすわけには

行かず、そのまま養生まで進みご覧いただきました。

しかし、翌日の上棟式は、朝から晴天。

全てのシートをめくり、雨で建物内に溜まった湿気も、一気に解放です。

日射取得窓から計画通りの太陽光も差し込み、この先の太陽光の恩恵と、1階は深い庇に

囲われた落ちついた空間の様子をご確認いただけました。

建て方は、何度経験してもやはり緊張します。

日射の入り方、ひさしが作る中間領域の落ち着き感は、計画した通りに出来上がる。

当たり前といえば、当たり前ですが、現物を目の当たりにした時の腹落ち感がとても

清々しく、それが設計者としての建て方の醍醐味だと思います。

つぶさに各所を確認して周り、懸念があった箇所も確認し、時には調整して回ることも

大切な仕事。

上棟式は、略式で住まい手と我々で、

4方祓い

ご主人さんによる棟木を

槌打ち(つちうち)

しかし、何より上棟式で住まい手の笑顔が見れたこと。

『ワクワクします』とおっしゃっていただいたことが、何よりの労いです。

これから、どんどん計画したものが形となって現れてきます。

引き続き、気をひきしまて参りますので、どうぞ宜しく御願い致します。

住まい手さま 上棟 誠におめでとうございます。

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