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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ家具やインテリア

2024-03-16

Sample Check Point Column309

サンプル確認のキモ

現場が進んで、内装の下地が空間の完成形を見せ始める頃になると、

各所の色や素材の最終決定のタイミングになります。

設計段階で、あらかた決めておいた素材・色の最終確認。という事になります。

その最終確認には、何点かPOINTがあります。今日は、そんな話です。

床・壁・天井の仕上げ、家具・建具の塗装色、枠の色など サンプル確認の際は

なるべく全ての材料を並べ、全体の色の方向性、相性とまとまりを確認していきます。

まず、サンプル(色確認)確認は自然光がある時間に行う。

これが大原則です。外壁の塗装色の場合は、太陽光の下で見る。という事になります。

これは、もの本来の色を確認するために行うもので、見え方の指標となる

『演色性』

の高い光環境で色を正確に見るためにそうします。

演色性とは、日本ではCIE(国際照明委員会)の評価法に基づくJISの演色性評価法によって判定され、一般的には平均演色評価数(Ra)を使って表します。

一般にRaが80以上なら、演色性が良いといえます。

最近は、LED照明も、Ra90以上の非常に演色性の高い照明器具が出てきています。

そのような器具の下では、人の顔も血色が良く見え、照明器具独特の白っぽさがなく

『血色良く肌艶いい感じ』

に見えます。

 

話を戻して、サンプルの見方です。

サンプルは、その並べ方にも一工夫があります。

写真は、サンプルを乱雑に置いているのではなく、実際に貼る・塗る色の量(面積)と

サンプルの量(面積)を合わせるために、重ねて置いています。

例えば、床・壁・天井は空間の中では、最も面積が大きく、空間全体の雰囲気を決める要素として大きく、その色のチョイス次第で、爽やかな空間にも、渋く落ち着いた空間にもなります。

一方、家具・建具、窓枠など、比較的面積が小さく、差し色として見える色もあります。

その両者のサンプルを同量で見て、色バランスを決定すると、仕上がりの雰囲気とは、大きく違ってしまいます。

なので、大きな面の仕上げサンプルは大きく広げ、差し色は小さなサンプルでみる。

これが、色決めサンプルの見方です。

ちなみに、今回の箕面の家は渋く落ち着いた雰囲気がゴール。

Eee worksの最近の傾向も、白壁!よりは、ある程度色のトーンを落としていることが多いです。

無垢材は、数年で油分が滲み出て表面が酸化し、濃く色づいていくので、色味の進んだ無垢材の色を前提に色を決めていきます。

よって、色決めの時の無垢材サンプルは製材してから、数年経ったものをサンプルとしてなるべく用意しています。

切り出したばかりの無垢材は、総じて白くその材との色合わせで進むと、その先変色が少ない

塗装色や、クロス、塗り壁との差異が大きくなるためです。

フロア材も、1年目・2年目・3年目のサンプルは、色味が随分違います。

色味の進んだ無垢材は、なんとも言えない深みが現れてきます。

その色味に人口的な色を合わせる という事に無理がありますが、

なるべく、カイリが少なくなるよう心がけています。

さて、いい色味にまとまりました。

 

これから、仕上げ工程に進んでいきます。

 

 

長文お付き合いありがとうございました。

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