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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『あれこれ考える』シリーズ健康な暮らしと住環境植栽・外構計画自然環境・災害

2025-07-12

スシロー未来型万博店 column378

スシロー未来型万博店

撮影:有限会社フォトジュビー

開幕から、3ケ月経ちました。

ここから後半戦です!

開幕前・開幕直後は色々と騒がしかった大阪関西万博ですが、

開幕後、来場者数は上昇傾向らしく、私も3回行ってきましたが毎回発見があり

とても楽しんでおります!!

そして今日は、開幕時雨天延期となったブルーインパルスによる展示飛行!!

かなり近くで機体が判別できるほどの距離 かなりの迫力でした。

来場者は増加傾向ですが、大屋根リングの圧巻の大きさで屋根下空間が広く休憩場所はあり、

また会場の広さから程よい混雑感で過ごせています。 

パビリオンは時間帯により待ち時間ありますが。。

実際 私はあまり待っていません。

いずれも私は地元の利を生かして午後・夕方から入場という時間設定が良かったのかもしれません。

 

さて、

その中の1施設 『スシロー未来型万博店』の建築設計担当としてEee worksは

関わらせていただきました。

出店者

株式会社FOOD & LIFE COMPANIES

クリエイティブディレクション/演出・コンテンツプロデュース

株式会社丹青社 

コンセプト

「まわるすしは、つづくすしへ。ーすし屋の未来 2050ー」

画像、出展コンセプトはスシローHPより以下抜粋

スシローは変化する自然環境に対応し、 今後もお客さまにいつまでも美味しい

おすしを食べていただくための基盤づくりに取り組んでいます。

陸上養殖などの技術を使い、海から遠く離れた森の中でもおすしを食べられるような

未来をイメージして丹青社がデザインプロデュースした空間になっています。

 

外観は鏡と大きなサイネージの外観。

鏡の部分は、出展場所の先にある静けさの森の植栽を写すことにより森と同化してく

コンセプトで、角のサイネージは滝の映像が森の表現となっています。

そのデザインを包む躯体設計を担当させていただきました。

 

 

足掛け2年!

計画から設計・申請・工事 お引き渡しまで、これほど長い計画も

初めてでした。

私が躯体設計者として考えたテーマは以下の 4点です。

・大阪で開催する万博の建物を作る材料は、地産地消でありたい。

・閉幕後 原状回復する際、単純解体ではなくパーツに戻るものでありたい。

・特殊技術・特殊材でなく地域で段取りできる材・技術でつくりたい。

・断熱性能は復元可能な材で可能な限り上げておきたい。

これを自分なりのテーマと考えました。

この方針に基づき躯体構造は木造が、最もテーマと一致しました。

 

”いつもの仕事”の材料・構成で特別な空間が完成する!

そんなイメージが持てました。

 

柱・梁を4寸材をベースに一部化粧材として5寸材を前提に躯体は設計しています。

我々が住宅建築で通常使用する材料は4m材が主流です。6m以上も稀にありますが、

それは、一般流通材ではなく、『別引き』という特別に一本だけ製材する材になります。

そのため今回は4m材を継ぎ手・仕口で繋いで使用する計画としました。

結果平面約80坪高さ最大5mの内部空間を4m材の連続グリッドで構成する空間と

なっています。

私たち関西地区には、豊富な針葉樹がありそれはブランド材であり、構造材としての

一般流通材でもあります。

その中で今回木材は奈良県の吉野材 泉谷木材商店さんにご協力をお願いしました。

趣旨に賛同いただき 店内に露出する柱・梁は泉谷さんを中心に吉野材を扱う皆様が

『万博で世界の方々にご覧いただけるなら!』

と良材を用意してくれました。

『これほどの良材はこの先揃わないかも』

と泉谷さんがいうほど私も集まった材を眺め

本当に美しい圧巻の材が集まりました。

記念に『吉野材』の焼印を製作し

お引き渡し前に関わったメンバーがそれぞれ柱1本づつ

焼印を押したセレモニーはやり遂げた安心感と吉野材にして良かったとの満足感がありました。

 

そして、

断熱性能は”いつもの仕事”で非常に重視している点です。

木繊維断熱材 シュタイコ

今回の屋根材は金属製の緩い勾配の屋根日射を営業時間中、絶えず受け続ける屋根になります。

そのため熱容量の大きい木繊維断熱材の吹き込み断熱を採用しています。

住宅何棟分かという量の木繊維断熱材を充填していますが、吹き込み断熱の特性上

屋根形状にも柔軟にフィットし、天井上に十分な断熱層を作ることができたと思います。

 

 

今回は、設計者として全体を主導的に決めていくというよりはチームの一員として

関わらせていただき、通常の業務とは違った役割・楽しみがありました。

一部、いつもの仕様として、

エントランスの軒天井は吉野杉の赤身の柾板を貼っています。

軒先、軒材、樋と少しだけ、いつもの色を出しています。

この先も、そうないであろうプロジェクトに関わらせていただいたことを心より

感謝しております。

 

 

連日午前中には発券が終了してしまうほどの盛況店になっているようですが、

良かったら杉板の軒天井を潜って  

スシロー未来型万博店 

覗いてみてください。

 

 

 

 

 

長文お付き合いありがとうございました。

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