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一級建築士事務所 Eee works

Column コラム

『住まいを考える』シリーズ

2023-02-05

茨木の家の冬景色 Column264

2023年1月24、25日

近畿地方含む全国に大雪

近畿圏の中でも、大阪府は雪が”チラつく”ことはあっても降り積もることは、

まれで、はて、、雪はいつぶりだったかな、、、。という程度。

近県の滋賀県、兵庫県も山間部、京都府も日本海側では冬はスタッドレスタイヤが当たり前。

ただ、大阪(特に平野部)では冬のスタッドレス標準装備は、、正直、あまり聞きません。

そんなエリアでの大雪。これは、やはりニュースレベルです。

道がうっすら雪化粧で

交通障害

公共交通機関や、スーパーマケット、飲食店は早期閉店。

皆さん買い込んで、燃料を十分備蓄しておいてくださいね! という状況でした。

 

ただ、、高断熱住宅ではそのあたりの事情が少々違います。

 

1月24日・25日の大寒波では、茨木市でも雪が降りました。

根雪となって積もり続けるとまではいきませんでしたが、バルコニー・車を夜半に、

真っ白に雪化粧するほどには降り積もりました。

 

雪だるまや、雪合戦。もう少し降り積もった場所では、

小さな鎌倉も作れたご家庭もあったかと思います。 

 

少しの時間、遊びながら、雪の中に居ること。しんしんと降る雪を少したたずんんで眺めることはできても、そこにい続けることは人間にはできません。

 

『さっ、中に入ってカーテン閉めて お風呂入ろう』となることと思います。

そして、それが『普通の家庭の一幕』かと思います。

こちらの写真は、『茨木の家』の住まい手がその様子を『雪化粧』としてお酒のお供にされた時の写真です。

この窓は、北向きの窓ですが中庭に面しているためプライバシー確保のためのカーテンは

元々ついていません。

しかしその状況で雪が降り積もる中、

『寒いです!カーテン必要です!!』ではなく、

住まい手からいただいたご報告は、

『高性能住宅ならではの、室温20度のあったかい部屋から雪を眺めながら飲む冷酒は最高でした』

とのコメントでした。

 

雪だるま作りや雪合戦など短時間の雪遊びではなく、雪景色をカーテンも閉めることなく、また極端な暖房もかけることなく、テレビを見る様に『雪景色』として楽しめることが暮らしの日常になる。

それは、暖房器具に頼るだけでなく、断熱性能をしっかり作った建物ならではの姿なのだと思います。

去る20221124 所属するパッシブハウスジャパン主催のエコハウスアワードにおいて、

茨木の家が、都市デザイン賞」を受賞しました。

受賞時の審査委員講評で都市部の建築でも環境を悲観せず、積極的に暮らしを楽しむ器を作ることに

チャレンジしている。ということが評価のポイントとのことでした。

パッシブハウスジャパンのエコハウスアワードは、国内(世界)で最も厳しい建物性能評価基準である

パッシブハウスを頂点に団体独自の高い性能基準を満たした建物のみがエントリーできるアワードです。

 

茨木の家もその応募基準を満たした上でのエントリーです。

南面(建物正面)の窓のみを極端に大型化することなく北面にも窓を設け、

暮らしの中で『厚い寒い』と不快感を感じることなく、暮らしを楽しむ。

そんな高性能な暮らしの器を作ることを ゴールとした住まいが、審査委員講評でも同様の評価であったことは、大変嬉しく、励みになりました。

 

建物性能は

耐震等級3。Ua値0.24 暖房負荷27.70 冷房負荷16.97

 

性能を手段として、暮らしを楽しむための空間を創る。

これがEee worksが目指す『豊かな暮らしの器』です。

 

長文お付き合いありがとうございました。

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