住まいづくりはもっと自由に、もっと楽しみながら出来ると私たちは考えています。快適でたのしみのある住まい作りのお手伝い。これが私たち Eee worksの仕事です。
一級建築士事務所 Eee works
『住まいを考える』シリーズ健康な暮らしと住環境
新住協 勉強会
換気の話
今回は、換気について。
住まいにとって、必要不可欠な機能であり、エコハウスでは特に重要です。
いまは建築基準法によって、
24時間換気の設置は『義務』なので、新築されている建物には必ず設置されている換気扇。
しかし、実はその多くが、取り付けた本来の目的を果たせていません。
換気扇の役割は、二酸化炭素や湿気、匂いを効率良く排出すること。
しかし、それが機能していない。 なぜか?
それは、住まいの気密性が低いからです。
???
エコハウスを表す言葉として、『断熱』や『気密』よく聞く言葉ですが、
特にこの『気密』がとても大切で、気密性の良し悪しで、
換気が正しくできるか否かが、大きく左右されます。
例えば、
風船に空気を入れる時、穴の開いた風船では、いくら空気を吹き込んでも膨らみません。
当たり前の話ですが、気密性が低い状態とは、これと同じ状態なので、中の空気を計画的に
出し入れするなど、無理なわけです。
風船は、穴が空いていないから吹き込まれた空気の分だけ膨らみます。
住まいも、この穴の開いていない状態を作ることがまずは重要です。
そのうえで、計画的に給気口から空気を取り入れ、排気口から、二酸化炭素や、湿気を排出することができるようになります。
換気の目的達成のためには『気密性』は不可欠!
その上で、換気扇の種類による差、熱交換による効果が出てきます。
熱交換換気とは、給気のために外の空気を部屋に取り込む時、
その温度差をなくすために外からの空気に熱を受け渡す機能のことを言います。
例えば、
熱いお茶を湯飲みに注ぐと、冷たかった湯飲みが熱くなります。これは、お茶の温度が湯飲みに移っている状態なので、お茶の温度は下がって、湯飲みの温度が上がった。ということになります。
なので、湯飲みは熱いのにお茶はぬるくなっている。
これを防ぐために、熱いお茶を飲みたい時、あらかじめ湯飲みをお湯で温めておく。
そうすると、湯飲みにお茶の温度を奪われないから、美味しい熱いお茶が飲める。
熱は、移動するんですね。
これが、熱交換の原理です。
熱交換換気扇の中では、出て行く空気と取り込まれた空気の間で、このような熱や、湿気の受け渡しが行われています。
この機能を維持するために必要なことが、フィルターの掃除。
エアコンも同じですが、室内、外部の空気を機械に取り込む時に、空気はフィルターを経由します。
そフィルターで、空気中の汚れを取り除いています。
なので、その汚れをとって、目詰まりしないようにしておくことが、使用上の大切なところ。
換気の目的達成のためにの『気密性』の確保は我々実務者の役目。
そして、
換気の目的達成のためにの『フィルターのお掃除』は住まい手さんにご協力をいただきながら、
湿気や、二酸化炭素をうまくコントロールする。 これが換気の役割になります。
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